評価の基準 当たり前にできているということ

第144号

本日夜明け前に、北海道胆振地方を震源とする地震により
被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

震度7の衝撃もありますが、何より今回は、
停電が暮らしへの影響必至で、やっかいです。

全面復旧には1週間程度かかるとか。

電気はあって当たり前、空気のような存在で、
生活のいたるところに深く関わっていることを、
あらためて思い知らされます。

 

評価制度づくりの難しいことの一つめが
何を評価するか- ” 項目設定 ” です。

業績向上を目的として評価シートを作る場合などは、
そこに連動する項目を選ぶことになります。
意外に言語化できていないものです。

次に難しいのがその評価項目の出来具合を
評価することです。

これが一番難しいですね。

私が評価シートを作る指導をするときは
「成果目標」という項目は定量評価(数字で評価)ですが

それ以外の項目は、定性評価(数字以外)で作ります。

よって、評価の基準を表現すると

できない
 ↓
少しできる
 ↓
できている(やっている)
 ↓
優れたやり方でしている(わかっている)
 ↓
優れたやり方でしていてまわりに教えている
(自然にしている=習慣化)

当たり前にできるとは、ただ ” できている ” ことを
指すのではなく、当然にできるということです。

ですから、できている(やっている)と、
当たり前にできている(している)は、同じではありません。

” 当然にできる ” ということは、
” 意識しなくてもできる ” レベルを指します。

これは以前から書いている
チームビルディングでいうところの
『新しい習慣のサイクル』です。

「知らない」

「知っている」

「やってみる」

「わかる」

「できる」

「している」

ですから、当たり前とは
基本的なことができるというのではなく、

評価項目にかかげたものが、
「できる」の上の

「している・やっている」
状態であることを指しています。

評価会議でどの基準に達しているか
点数をつける際の最上位は、
当たり前にできていること

その判断基準として、
人に教えられるくらい身についている
(事実、教えている状態)
という着眼点にしています。

評価する人によって、
当たり前にできているという状態の認識は
それぞれ違います。

当たり前のレベルを会社内で揃えるには、
評価決定会議等の場で、
皆で経験しながら学んでいくことになります。

チームビルディングの師、石見さんは言います。
“人はやりながらでしか学べない”

まさにそうです!

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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