自分がおこなう評価の前提を疑う

第148号

毎日届く仲間のメルマガタイトルが
「忙しいだけではあきません」だったので、
飽きる? あれっ?どういうこと?と思ったのですが、

すぐに、発行している仲間は関西人、
私も大阪人だと思い出し、
これは「忙しいだけではダメですよ」
ということだと、理解しました。

“ あきません ” というのは確かに
“ ダメですよ ” という意味もあるし、
普通に “ 開かない ” という意味でも使うし、
難しいですね。

これは ” 思い込み ” っていうもののせいですね。

思い込みでも、自分が自分の力量を
意識して高いと思いこむことは、
自分が伸びていくときには、
多少傲慢に見えても必要なこともあります。

ここで取り上げるのは、相手があるときの
“ 思いこみは危険 ” ということだと考えてください。

思いこまないためには、
「それって本当?」と疑ってみるのが
わかりやすいです。

特に疑う相手は “ 自分自身 ” です。

疑うと言うとちょっと重いですが、
人と人は感じ方が違うからなぁって
覚えておいていただいたうえで、

場面限定でもいいので、自問自答してみるとよいです。

 

評価制度を社員の代表の方も交えてプロジェクトとして作る時、
ちょっと気をつけなければならないことがあります。

社内の優れた人の行動を可視化して
評価項目とするのですが、
この “ 優れた ” というのは、それぞれの
価値観が出ます。

評価項目の中に、作成者が優れたと考える人の
行動を行動目標として記載したものを、

優れているかどうか
「本当にそうだろうか?」って
立ち止まって考えることが大事です。

自分が優れた人の優れた行動と認知
したものは本当に優れているのか?

優れた人に普段どういう行動をしているのか
ヒアリングしたものを土台に評価シートを作る時、
優れた人がすぐれた行動はこれです、と言ったものが、
ほんとうに優れた行動なのか?

でもなかなか自分ではわかりませんよね。

中小企業を対象として作成支援しているので、
評価制度を作る前は、評価は社長のものさしで
評価していたということになります。

制度設計では、正しいかどうかでなく、
いったん社長のものさしを可視化したものを
作るようにしています。

どこで、どうやって作った評価シートを検証するかというと

プロジェクトメンバーが作成した評価シートの項目で
社員を評価して点数を出して、順番に並べたものが、
これまでの社長の評価の並びと、
同じ並びになっているかを確認します。

今までの並びと違うということは、
評価点数の付けかたが甘すぎるか、辛すぎるか。
項目の選択が違っているか、です。

最終的には仮運用期間中の上司が集まって
最終点数確定させる評価決定会議で、
他部署との難易度に差がないかを見ます。

ここで、しっかり ” ものさし ” づくりをしておかないと、
どんなに運用で行動観察、行動評価しても
成果はあまり出ません。

それでも評価項目が適切かどうかわからなければ、

そもそも評価シートに
期待成果(成果目標)を入れているのですが、
その数字を達成することを指導するためではなく、

行動目標に掲げたものを重要業務として、
成果が出ているか因果関係を見るためです。

この行動をすれば、成果につながるという
“前提を疑う”視点が必要だということです。

是非、評価制度に限らず、
マニュアル作りでも
何か仕組みを作る時、

果たしてこれで合っているだろうか。
そもそもの前提は間違っていないか。

自問自答をしてみてください。

今日の内容のヒントになったメルマガ
「忙しいだけではあきません」を出している
仲間の税理士、あべき光司さんのメルマガは
抜粋したものがこちらに掲載されています。
https://www.office-emp.com/torisetsu

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お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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