押し付けないコミュニケーション

第1031号

朝ドラの「虎に翼」が終了したとき
絶賛の声ばかりかと思っていたら、
最終回の朝から、すでにyahooニュース
に「押しつけがましかった」という
意見が載っていました。

当たり前ですが、
人と人は違うのでいろいろな
意見があります。

人は誰でも、自分の意見を
押し付けてしまうもの、という
前提にたっておくことが
大切です。
—————————————————–

ドラマの前半は、社会的、政治的な
テーマ性と映像表現が見事に噛み合
った場面が多く、SNSでも “神回”呼びが
何度かありました。

後半はメッセージを詰め込み過ぎて
消化するので手いっぱい、という
感じが確かにありましたが、

ドラマの評価を下げるほどには
感じませんでした。

メッセージは大切ですが、
作り手が伝えるためだけに
ドラマが存在するものでは
ない、
という厳しい意見もありました。

相手がどう受け取るかは相手
しだい。
これは、コントロールできません。

そもそも人が思うほど自分の
話は相手に伝わっていないもの
です。

Vaundyという若者中心に人気の
シンガーソングライターがNHKの
密着で

「人にものを伝える時って150%で
やって、やっと70%ぐらい伝わる」

と言っていました。

コンサートで大観衆と1対多で
コミュニケーションするとき

相手の熱量に合わせようと思うと、
倍の熱量が必要なんだと思います。


しゃべりたいことをしゃべる
だけなら、好きに話してよいの
ですが、

伝えたいと思うなら、伝わる
ように意識して話すことが大切
です。

なぜなら、自分の解釈だけでは
相手との障害の基が何なのか
どんなに考えてもわからないもの
だからです。

最初からコミュニケーションが
難しい間柄だとわかっていれば
それを前提として、
伝わるように話すことができる
のではないでしょうか。

人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。

それぞれの機能を分けると

A:論理的、理性的

B:堅実的、計画的

C:感覚的、友好的

D:冒険的、想像的

と分けることができます。

この「効き脳」は、
人によって活用している
「場所」が違います。

Aの強い人は、
理屈っぽく考える人。論理的です。

Bの強い人は、
保守的に考える人。計画を重んじます。

Cの強い人は、
人間関係を最優先に考える人です。

Dの強い人は、
全体として物事を捉える人。
イメージで物を考えます。

私はD以外が高い三重優勢で
最初にBで思考を始めます。

その対極にあるDの人とは
コミュニケーションが難しい
のです。

全体を捉え、ゴールから
考えていくDと

スタートから積み上げて
いくBの違いです。

Bには、最初はゴールは
見えていないので、
Dとイメージが共有でき
ません。

理屈でまず考えるAの人と
情でまず考えるCの人も
DとB同様、コミュニケーション
が難しいとされています。

でも、難しい、が
最初からわかっていると、
難しい間柄であるはずなのに、
むしろコミュケーションが
よくなります。

わかりあうためには。。。
と、“ お互い ” が
共通認識はどこにあるかと
考えるからです。

結局、頭では人と人は
違うと理解していても

「これはこうだろう」
という思い込みが
誰しもあって、

見方を変えると、それは
押し付けというものに
なっています。

「相手に合わせる」とは
違い、お互いの解釈というか
イメージを合わせることです。

あるいは、合わせようと
することが大切だと
思います。

そこには
押し付け感はありません。



で、抽象度を下げて
実際にはどうするのかと
いうと

共通認識をもつことに
つながる共通の目標を
立てて達成することが
ひとつの有効な方法だと
私は思っています。

そのプロセスのなかでは
随時進捗を「確認」する
ことで、

押しつけではない
コミュニケーションが
生まれてきます。

お読みいただきありがとうございました。
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