人の強みを活かす

第945号

今年に入っていろんなスポーツを観ていて
日本って強くなったなぁと思うことが多いです。

なかでも、日本サッカー男子代表の強さは
観ていて本物だなと思わされます。

6連勝中です。

しばらくは、メディアもOBも、
本当に強いのかと懐疑的だった
ように思いますが、

エースの三苫選手を欠いても
イタリアで大活躍の久保選手が
先発しなくても、勝利する。

日本代表は確かに強いと、
今は誰もが認めるように
なりました。

組織の成果は
「人材力」×「組織力」×「関係力」
です。

明らかに、人材力が上がったことが
今の日本代表の強さの大きな要因です。

企業に置き換えてみても、
少子高齢化、労働力人口の減少に
直面し、

あらためて、人材力の向上に
目を向けることが大切だと思います。

じゃあ人材力って何かと言えば
人の強みを活かすことです。
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日本代表の強さは
個の成長と戦術の理解の浸透です。

ここ最近、森保監督のメモをとる
回数が減りました。

元日本代表の中村憲剛さんが
森保監督にそのことを聞くと、
監督は

「選手の戦術の理解が進み、メモを取る必要がなくなった」

と言います。

個が成長し、それぞれの戦術の理解が
進むから、誰がピッチに入っても
同じレベルのプレーができている
ということでもあります。

これまでの日本は
いわゆるフィジカルの弱さが
言われ、それをシステムで
補おうとする傾向があったように
思います。

「人材力」×「組織力」×「関係力」
で言えば、「組織力」です。

そこにキャプテンの吉田選手や
ベテランが声を出しフォーメーションの
修正などを行ってきました。

この声がけ(コミュニケーション)
というのは「関係力」になります。

でも、そこに「人材力」が正直
足りていませんでした。

スタメンと後から出てくる選手の
実力に大きな開きがありました。

「人材力」×「組織力」×「関係力」
この順番には意味があります。

例外がないとは言いませんが、
基本は、どこから始めるかといえば
組織づくりの最初は人材力です。

人材力がなければ
どんなに優れた戦術も活かせませんし
ピッチ上でコミュニケーションとって、
相手のシステムに柔軟に対応しよう
としても

わかっていても、修正できない
ということです。

この、“人が基本”という
考え方は、企業もサッカーも
組織、チームというくくりで
捉えれば、同じです。

いかにして今いる人材で
生産性をあげるのか、

というのは、採用の難しさを
実感されている中小企業に
とって

働き方改革を持ち出すまでもなく
大きな課題です。

私は、評価シートの
評価項目に

人時生産性をいれることを
推奨しています。

まず、そこに皆の意識を
持っていくが大切だと
思っているからです。

実際に関わらせて
いただいている会社を
見ていると

「人材力」の強みを
活かしきれていない会社が
多いと思っています。

その一方、「人材力」を
反対の作用を及ぼす
活かし方をしているところも
あります。

相性が合う、合わない

これが高じると好き嫌いに
なるのですが
これもまた「人材力」です。

ただ、「人材力」の活かし方が
間違っています。

人材力をマイナスに活かして
しまっています。

このような組織の場合は
「人材力」×「関係力」で
仕事していることが多いです。

上で、
「人材力」×「組織力」×「関係力」
の順番は、基本は人材力と書きました。

ですが、人材力を間違った
使い方をしている場合は

「組織力」を使って
好き嫌いでは仕事できない
仕組みを作る必要があります。

そうやって、あらためて、
人材力は人の弱みに
目を向けることでなく

強みに目を向けて育てる
ものだということを共有
します。

こういった場合は、
人材力でなく組織力から
始めることになります。

例外はありますが、
今、会社にいる人材の
強みをどう活かすのか

言い換えれば、
どういう役割を与えて
貢献していると実感して
もらうのか

こうした意識を持つことが
個を活かす「人材力」だと
思います。

お読みいただきありがとうございました。
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