第932号
陸上から始まって、スポーツの世界大会が
続いています。
気が重くなる記者会見が延々何時間も
流され続けたりするなかで、
スポーツの真剣勝負を見ていると、
なんだかほっとします。
今やっているラグビーも
これから始まるバレーボールも、
チームを引っ張るリーダーがいて
日替わりでリーダーシップを発揮する
ヒーローが生まれることを期待しています。
仕事柄というか、つい
キャプテンの言動に目がいく
のですが
キャプテンとリーダー
その役割はどう違うのでしょうか。
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”リーダーは最初に実行する人”
たとえば、女子サッカーの
澤穂希選手の
「苦しくなったら私の背中を見て」
有名な言葉ですが、
リーダーは導かない、目標を示すだけ
というのを体現した言葉です。
キャプテンは
〇〇な人と言い表すより
ひとつの役割だと思います。
チームを統率し、良い方向(勝利)に
導くことです。
会社に置き換えると、
管理職といったところでしょうか。
男子バレーの石川祐希選手
などは、キャプテンであり、
エースアタッカーでもあるので、
会社に置き換えると
プレイングマネージャー
ということになるのかと
思います。
管理職は、
どういうことをする人
という役割について、
特に中小企業では
明確ではありません。
勿論、上司と部下という
関係性においては、
評価面談では、上司と部下
という関係性を意識することに
なりますし
技術を教えてもらったり
直接指導を受けることも
ありますが、
それだけでは、管理職の役割の
説明としては足りません。
チームを統率し、良い方向(勝利)に
導くために、
“ 部署、組織をマネジメントする ”
ことだと思います。
何をマネジメントするのか
というと、一言で言えば
『人の成長の管理』です。
目標設定して、1on1を行って
いる会社も多いと思います。
聞いてみると、
「目標自体」を管理したり、
「仕事の管理をする」
という事そのものを、
マネジメントの目的に
してしまっている場合もあり
ますが、そうではありません。
部下一人ひとりの
能力、知識、経験、目標
といった要素について観察し、
指導し、成長できるように
管理し、支援することです。
評価制度の運用でもお伝え
する部下指導、行動観察も、
部下の評価という仕組みを
通じておこなう、マネジメント
の一環です。
そして、結果として
処遇の決定も行っている、
ということになります。
組織をマネジメントすること
について、ドラッガーは
「マネジメントとは、あらゆる組織がその成員に対し、
仕事について共通の価値観と目標を持つことを要求する」
そして、
「それなくしては、そもそも組織は成立しえない」
と言っています。
記憶に新しい男子バスケット
日本代表の富樫勇樹キャプテンは
ホーバス監督が熱く選手を鼓舞
した後、冷静にシステムや戦術を
説明していました。
誰よりも監督の指導や指示を
理解していることもキャプテンの
大きな役割です。
『人の成長の管理』の、一つの
ツールである評価制度も、
その運用が上手くいくかどうかは
管理職の理解度が不可欠です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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