第856号
サッカーワールドカップがいよいよ始まりました。
日本の初戦は、祝日の夜10時開始ということで
ご覧になった方も多いと思います。
初戦に先立ち、試合を放送したNHKを
始めとして、テレビはサッカー一色でした。
NHKでは、ドイツとの勝敗を
アナリストがデータ分析する、
という番組をやっていました。
戦術や走力などを比較しながら
最終的にはデータ上は互角という
結論でした。
勝てる可能性があるということが
言いたかったんでしょうが、
残念ながら、データがいう
互角のイメージが、
私にはできませんでした。
”でも、データは本当でした!”
数字で示すのは、
客観的でわかりやすいからですが、
数字で人は、イメージできないものです。
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人はイメージできたことは
行動に移せるのですが、
数字ではそれができません。
むしろ、サウジアラビアが
アルゼンチンに勝ったというほうが
よほど拠りどころになっていました。
データ分析は現代のスポーツには
必須ですが、
サッカーの現場では、
スポーツアナリストの方も
データ+対話で、データの有効性を
伝えているといいます。
以前読んだ記事には、
プロの監督や選手であっても
どうしても、主観とデータの
ギャップが生まれることから、
まずは相手のサッカー観を
理解するところから始めた
といいます。
そして、監督、チームからの
要望にそって、アナリストが
出したデータを基に、
監督、コーチが具体的な
練習に落とし込んでいきます。
数字を目に見えるものに
置き換えているわけです。
ビジネスでは、数字で語る
ことの重要性が言われますが、
やはり、その数字を実現
するためには
いったんビジョンに変換して
イメージすることが必要です。
評価制度は、ビジョンと
つながっている必要があるので、
社内で言語化されて
いなければ、
作る支援もしています。
ビジョンは映像です。
目に見えるもので表現してください。
と伝えても、
最初は、
目標数字なら言えるのですが、
言葉にするとなると。。。
というふうになってしまう
こともあります。
その数字を達成すると
どんな状態になっていますか?
と質問することで、
ビジョンに置き換えて
いただいたり、
どういうふうにして
その数字を達成して、
達成するとどうなるのですか?
ということを、
ストーリーに落とし込んで、
自由に話してみてもらう
ようにします。
ストーリーにするほうが、
すんなり出てくることが
最近は多いと感じています。
なかなか数字が映像に
置き換わらないのは、
普段、目の前の数字(だけ)を
意識して経営されているという
ことなのかもしれません。
でも、その先の目的は
きっとあるはずなんです。
数字が一番客観的で
伝わりやすい
と思ってしまいますが、
ビジョンは、
正しいことを伝えようと
しているのでなく
経営者の考え方を伝えて
共感してもらいたい
ということです。
そのためには
数字ではなく
あるいは
標語のような
簡潔な言葉でもなく
まずは、ストーリーにして
頭に映像を浮かべてもらって、
重なる部分を広げていくこと
だと思います。
日本は過去6大会
1次リーグ初戦の成績は
通算2勝3敗1分です。
勝つか引き分ければ、
必ず決勝トーナメントに
進出しています。
この数字は、イメージできます。
大会ごとの得点映像が
頭に浮かぶからです。
けが人が多いのが心配ですが、
27日のコスタリカ戦も楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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