面談は部下の成長を支援する時間

第827号

管理職研修やリーダー研修には
コーチングの時間があって、

それはなぜかというと、

部下の成長を支援することが
上司、リーダーの役割であり
そのコミュニケーションツールとして
外せないからだと思います。

でも、なかなかうまくいかず
形骸化してしまうのは

部下を成長させるための時間
(部下のための時間)

であるはずが

部下を管理するための時間
(上司の時間)

になってしまうからだと思います。
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面談の目的を、
上司と部下が1対1で
継続的に実施することで
部下の成長を支援するための時間

と定義すると、

そのためには、
質問力やフィードバック
といったスキルを身に付ける
ことも大切ですが、

その前提として、

部下の思考の癖や価値観
(いわゆるマインドセット)
を知ることが重要です。

思考の癖は、ブログでも取り上げて
きた効き脳のことになります。

効き脳については、

人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。

それぞれの機能を分けると

A:論理的、理性的

B:堅実的、計画的

C:感覚的、友好的

D:冒険的、想像的

この「効き脳」は、

人によって活用している
「場所」が違います。

Aか?Bか?Cか?Dか?という感じです。

この4つの組み合わせのなかで
コミュニケーションの難易度が
高いと言われるのが

対角線上に位置する

AとC

BとD

です。

私はBが高いので
BとDの関係性で説明すると

飲みにいって会計しているとき
効き脳Dの強い人は、
すでに気持ちは、

「次はどのお店に行こうかな」
って思う思考の傾向です。

効き脳Bの強い人は
「お金使っちゃった~ 明日から貯金しなきゃ」

っていう思考の傾向です。

Bから見れば、
もう次のお店のことを考えている
Dの人は

お金使ってばかりの
計画性のない人に見えます。

Dから見れば、
お金使っちゃったって
気にしているBの人は

つまらない人って見えます。

BとD(あるいはAとC)は
コミュニケーションの難易度が
もっとも高い関係性である一方

最強の補完関係でもあります。

でも、この、

人によって使っている
「脳の場所」が違うので、

“人と人は違う考え方をする”

という仕組みをわかっていないと

コミュニケーションがすれ違って
しまいます。

必ずしも、上司の面談スキルだけが
うまくいかない原因ではない

ということです。

部下の価値観や思考の癖がわかれば

それを意識した行動を
上司はとることができます。

これが、部下には

自分のために上司は
時間をとってくれている。
わかってくれている。

という信頼につながります。

思考の違いを理解できないままだと、

結局、数値目標の進捗確認と
次の行動目標の決定だけになり

誰のためにやるかといえば
上司自身のために行う時間、と

部下には見えてしまいます。

上司はスキルを身に付けるだけでなく、
それを活かすためにも
マインドを知ることが大切です。

それは部下だけでなく

むしろ、

自分の思考の癖や価値観を
知ることが

部下と向き合うための
第一歩となると思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
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