第824号
「彼はがんばっているんですが、
なかなか成果がでなくて苦労
しているようなんです」
会社訪問した時、笑顔であいさつ
してくれた社員さんについて、
人事の方がふと漏らした言葉です。
がんばることと、成果がでることは
残念ながら違います。
がんばって“動く” ことと
成果を出す“行動”は、
別ものだということです。
動いているとき、
ちゃんと成果に向かって進んでいるのか。
これを確認することが大切です。
ですから、上司からのフィードバック、
面談は重要です。
でも、もっと大切なことは
「何のためにやるのか?」
最初に、この部分に納得しているかどうかが
肝心です。
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「何のためにやるのか」
目的がわからず
あるいは腑に落ちていなければ
行動目標を作っても、
具体性に欠けてしまい
動いているように見えても
ただ闇雲に動いているだけで
成果にはつながっていきません。
「やってみます」と言っている
のですが、やれていないんですよね。
というのを、上司の方から
聞きます。
「やってみます」の言葉のなかには、
できないかもしれないけれど
やってみます。
という気持ちが含まれています。
やってみます、の段階で
「がんばって」と、
部下を送りだしてしまうのは
まだ早いということです。
上司の方は、期中の面談で
「なぜできないのか?」と
原因をつきとめるのではなく
がんばっていることの
向かう先が、適切な方向に
向かうように、
スタート時点で
目的を伝えるとともに
行動目標をいっしょに
具体化することが大切です。
具体的になっているかどうかは、
自分がその行動している
イメージがつかめるかどうか、
です。
行動している自分のイメージが
できたとき
漠然とした「やってみます」が
前向きな「やります」に変わります。
行動目標が具体化できれば、
それをどうやりとげるか
までのプロセス(やり方)は、
本人に決めてもらいます。
人が行動するのは、
意識、無意識に関係なく
自分の『快』につながるものを
選択しているからです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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