第770号
毎年、食べたら太る、あとが大変
と思いながらも、おせちやお餅を食べて
1月3日ごろから食事を制限して
なんとか仕事始めには元に戻す、
ということを繰り返しています。
こればかりは、懲りないというより
これも含めてお正月、
と自分に言い聞かせています。
この食事制限がいつもうまくいけば
よいのですが、
ときには失敗してしまいます。
ほんとはケーキが食べたいのを
チョコレートで我慢しておこう
ほんとはお米が食べたいのを
サラダで我慢しておこう
我慢できているうちはよいのですが
何日も続けていると
チョコレートでは足りなくて
プリンを食べたり
「なんか口が決まらないなぁ」と、
わかったようなわからないような
ことを言いながら、
それこそ、家じゅうの甘いものを
食べても、やっぱりケーキでないと
満たされません。
こんなことならケーキを最初から
食べたほうがカロリー低かった
なんていう、笑えない経験が
何度もあります。
結局、食べたいものを食べないと
満足できないものなんだと思います。
仕事でも、こうやったほうが
うまくいくと、理屈ではわかって
いるからやってみるのですが、
長続きしないということがあります。
やりたくないことはやりたくない
のです。
でも、だからと言って
好きなことだけやればよい
という話ではありません。
今日はそんなお話です。
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仕事に好き嫌いを言うものじゃない。
それこそ、考えが甘いと、
昔はよく言われたものです。
ただ、コロナ禍で、
仕事が合わないという
理由で辞めていく社員が
お客様のところでも
増えてきました。
好き嫌いで選ぶ、というと
好き勝手する、
というような悪いニュアンスを
含んで使われることが
まだまだ多いように思いますが、
実際には、好きなこと、
やりたいことでないと
行動につながらないものです。
何より続きません。
AIの台頭もあって、専門性や
スキルが求められる時代に
おいては、
好きかどうかは、成果を出す
ためにも重要だと思います。
やっぱり、
好きこそ物の上手なれ
です。
でも、好きなことだけ
やればよい、ということでは
ありません。
好きって、
思うようになること
だけを指すのではない
と、私は思っています。
そもそも好きなことって
直感だけで決められる
ものでもありません。
人の認知機能には、
行動経済学でいうところの
システム1(直感的判断)と
システム2(論理的思考)が
あります。
システム1の判断を正しいかどうか
システム2がチェックするという
関係性です。
本当に好きではないのか?
考えることが大事です。
この会社は合わない
とか、
自分のやりたいことが
できない
そう言って辞めていく
社員がいるのであれば
そこに至る前に、
いえ、日頃から、
システム2で思考できるように
判断材料を与えてあげることだと
思います。
この仕事の先にある景色を
見せられるのは、上司だけです。
どうしても、短い時間軸で
判断しがちですが、
自分が好きなこと、
やりたいことと
今、目の前の仕事が
どうつながっているのか
説明することで、
視野が広がれば、
少し時間軸を伸ばして
考えることができます。
やりたいことが
できるようになるために
今は我慢する。
ということでは、ありません。
今、目の前にある仕事が
求められていること、
期待されていることである、
ということは、伝えたい
ものです。
そのうえで、好きになれないなら
それはしょうがない、
ということなんだと
思います。
でも、辞めると聞いて、
「もったいないなぁ、これからなのに」
と言う前に、伝えられることは
あると思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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