第702号
温厚な社長がポツリと言ったのが
「ぼくはあの部長のこと、
ほんとは好きではありません」
「えっ、そうなんですか?」
と聞くと
「嫌いとまでは言いませんが
合わないですねぇ」と、
苦笑されます。
管理職の方からも、
部下との関係性について
お悩みごとを
お聞きすることが
あります。
「何を考えているか
わからない」
「苦手だ」
「部下の仕事の仕方が
気に入らない」
と悩んでいる方、
いらっしゃいます。
人間関係は良好でいたい
と、誰しも思うものです。
部長のこと、ほんとは
好きではありません。
と、驚かせてくれた
社長は、
「好きな人とばかり
仕事できるわけじゃないし。
そもそも、人と人は
違うからなぁ」
と、おっしゃいます。
人間関係を良くするには、
「人と人は違う」
ということを
最初に“ありき”
と、考えられるか
どうかに尽きます。
『同じ成果』を
目指す者として、
強みや良さを
活かしたいから
コミュニケーションを
取ります。
好き嫌いとは
違うレベルです。
言葉で説明するのは
なかなか難しいことなので、
私は、「効き脳診断」を
使って、思考の違いを
まず、実感してもらいます。
私の効き脳診断の結果は
こうです。
人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。
それぞれの機能を分けると
A:論理的、理性的
B:堅実的、計画的
C:感覚的、友好的
D:冒険的、想像的
人によって活用している
「脳の場所」(ABCD)が
違うので、
“人と人は違う考え方をする”
というものです。
A~Dの思考の
特性のなかでも
最もギャップが
大きいのが
AとC DとB
《AとC》
論理的にスパッと意見を言う-A
言葉を選んで和ませながら意見を言う-C
《DとB》
ざっくりわかったら行動してから考える-D
堅実に計画練ってから行動する-B
補い合う関係ですが、
誤解や対立を招きやすい
関係性です。
あらかじめ、
思考の違いを
わかっていれば
「どうしてわからないんだ」は
「どうしたらわかるだろう」に
変換できます。
極端に言ってしまうと
無理にわかりあう
必要はありません。
「わからない」ことを
受け入れて、
どうすれば相手に
通じるか。
ここが大事です。
もちろん、そんなに
簡単に出来るようには
なりませんが、
ほんとは好きではなくても
コミュニケーションは
とれるということが
わかります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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