第624号鈴木早苗ブログ
最近zoomを始めとする
テレビ会議が増えてきました。
そこでわかったことは、
案外支障なく仕事ができている
ということ。
今まで2時間かかっていた
打ち合わせが、90分程度で
十分できるということ。
見直すところを見直して、
レベルアップしていけば、
非日常もなんとか日常化
できるかも
少し光明が見えてきた
気がします。
以前から、すでに、
オンラインを
使いこなしている人が
一様に言うことが
「対面」と「オンライン」は
同じじゃない、ということ。
別物だという認識をもって
取り組まなければ失敗する
と、言います。
私の場合でいえば
リアルセミナーと
オンラインセミナー
集客方法や事前の準備が
違ってきますし、
セミナーの進行も変えないと
同じ満足度は
得ていただけません。
途中に挟むワークや
グループごとの振り返り。
悩ましいです。
一定の満足感や
気づきは得られても
対面のそれには
なかなか及びません。
と、ここまで書いてみて
比較すること自体が
もう、違うのです。
リアルの現場を
オンラインに
なんでも置き換える
のではなく
両方使いこなせてこそ、
なんですね。
そのために、
まずは失敗も含めて
やってみないと、
という心境です。
今までは
やったことあります程度の
60の手習い気分でしたが
もはや死活問題です。
自社がどんなに
オンラインや
テレワークは無理だと
言っても、
相手(取引先)が
取り入れていれば
それに対して
臨機応変な対応が
できるような準備は
整えなければなりません。
こうして、行動が変わって
いつか習慣になるのだろうなぁと
思うのですが、
必要に迫られれば
行動が変わるかもしれません。
が、
変わらないかもしれません。
環境が変われば
行動を変えるかも
しれません。
が、
環境が少し戻れば
行動はもっと元に戻って
しまうかもしれません。
“本当に変わる”
ということが
“習慣になる”
ということだと
定義するならば
そもそも
習慣になるには
時間がかかります。
習慣のお話をするとき
いつもお伝えしてきた
「ホメオスタシスの壁」
人が、
できるようになって
習慣化するには
「知らない」
↓
「知っている」
↓
「やってみる」
↓
「わかる」
↓
「できる」
↓
「している」
この5つのステップ
(矢印部分)の
段階をクリアして、
人はできるようになる
というものです。
5つも段階があるわけです。
では、時間をかければ
習慣になるのかというと
そうとも言えません。
緊急事態宣言で
自粛してきたわけですが
決して習慣には
なっていません。
伸ばしたゴムを
手から離した瞬間
勢いよく元に戻るように
無理していることは
身につきません。
誰かに言われたこと、
やらされることは
どんな状況であっても
やっぱり身につきません。
『7つの習慣』
(スティーブン・R・コヴィー著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4863940246
読まれた方も多いと思うので、
ここで偉そうに
取り上げるのは
気恥ずかしいのですが、
この本の中で、
変化のサイクルは
行動やシステムでも変えることができるが
より大きな変化をもたらすのは『パラダイム』を転換
することだ
と、この概念を最初に紹介した
トーマス・クーンの言葉を用いて、
表現しています。
“パラダイム”とは、
ものの見方 です。
経験というレンズ
という、表現もしていますが
いわゆる固定観念、価値観ですね。
コロナが終息しても
もう、元には戻らない
世の中の構造が激変する
と、言われています。
ただひとつ言えることは
変化は
国や自治体、会社という
組織、システムによって
先導(及び煽動)されるのではなく
私たちひとりひとりが
パラダイム転換を起こすか
(=見方を変えるかどうか)
しだいです。
簡単ではありませんが
本人でなければ
パラダイムの転換は
起こせません。
チームビルディングでは
氷山モデルを例にして
パラダイムにあたる
メンタルモデルの上に位置する
構造に働きかけます。
収支のバランスを常に考えて
必要最低限の融資を受けていた
お客様の社長が、バランスを
ある意味無視して
「借りられるだけ借りる」と
方向転換しました。
それは、長期戦略に則った
ビジョンの実現のために
社長としては、当然の選択でした。
正解を求めていれば
いつまでたっても決断は
できませんでした。
経験や知識で
考えても、考えても
その先に
なりたい未来(ビジョン)はない
と、わかったとき
変わることを
選択します。
パラダイム転換
(=パラダイムシフト)
とは
自分の当たり前を
変えることです。
当たり前が変われば
世界が変わり始めます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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