第496号
高校野球で準優勝した星陵高校野球部
OBの松井秀喜さんのコメントが
母校への愛があふれていて
松井さんらしいなぁと感じました。
監督ではないので、フィードバックのように
目標と現在値のズレを伝えたり
耳の痛い話をするわけではないですが
しっかり事実を伝えて
先輩としてそれを評価し
腹落ちさせる内容です。
そして、
「ここで優勝できないのが、星稜。母校のそういうところも大好きです。何か新たな宿題が残った感じですね。」
とモチベーションを上げ
「ただ目標は全国制覇かもしれませんが、星稜高校野球部のモットーは、あくまでも、野球を通しての人間形成です。それが校訓である『社会に役立つ人間の育成』につながっていくと考えています。
目標と目的を明確にするとともに
成長の糧となる言葉を伝えて
「令和元年、101回目の甲子園で、何か新しい歴史が始まる感じがしました」
「また、新たなチャレンジをして全国制覇を狙ってもらいたいですね。」
と、期待を伝えています。
この発言に、林監督も報われた、
と言っていましたが、
上司としても参考になるコメントです。
松井選手のコメント全文https://news.livedoor.com/article/detail/16965420/
ここから—————————————————————-
「結果は残念でしたね。見ていましたよ。決勝戦だけではなくて、インターネットで全試合見てました。でも、仕方がないです。勝者と敗者が必ず出てしまうのが野球です。
履正社とお互いに精いっぱい戦って、負けたわけですから。」
「決勝戦も非常にいい試合でした。7回の同点劇の攻撃なんか、素晴らしかった。」
「奥川君を中心とした、まとまったチームに見えました。守備も良かったし、打線は苦しんでいましたが、智弁和歌山戦以降、爆発しましたね。いままでの星稜だったら、智弁和歌山に負けて終わり。甲子園での死闘は必ず敗者になった。あの試合に勝てたことは、いままでの星稜の歴史を変えてくれたと思います。令和元年、101回目の甲子園で、何か新しい歴史が始まる感じがしました」
「でも、ここで優勝できないのが、星稜。母校のそういうところも大好きです。何か新たな宿題が残った感じですね。
また、新たなチャレンジをして全国制覇を狙ってもらいたいですね。」
「ただ目標は全国制覇かもしれませんが、星稜高校野球部のモットーは、あくまでも、野球を通しての人間形成です。それが校訓である『社会に役立つ人間の育成』につながっていくと考えています。
後輩たちのプレーにたくさん感動させてもらいました。林監督はじめ選手の皆さん、本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました」
——————————————————————ここまで
高校時代、明徳義塾に5打席5連続敬遠
された経験を持つ松井さんが
試合に勝つことより、
野球を通しての人間形成です、
と言うのは当時を思い出すと
感慨深いです。
高校球児には、それぞれ野球をやる
目的があります。
目標は甲子園に出ることであり
優勝でしょうが、その先は、
実業団であったり、教師であったり、
プロだったり、それぞれ違います。
だから、プロで活躍している人が
唯一勝てなかった相手が
今どうしているかを探す
「消えた天才」という番組も
成立するのでしょう。
でも、星稜高校は、その前に
“社会に役立つ人間の育成”という
目的があったのですね。
思えば松井さんは
高校生のときからすごかった。
5打席5敬遠のあと
あの出来事は自分の人生にとってプラスになったことは確かです。「5打席連続敬遠された」という事実にふさわしい打者に成長しよう、と強く思ったからです。
松井さんの目的は、プロで活躍するというよりも
まず、打者としての成長だったんですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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