経営の安定は結果を出すための必須条件

第393号

5月11日、NHK全国放送で放送された
Bリーグ[バスケット]は、アルバルク東京の
2連覇で幕を閉じました。

観客数12972名

B1リーグの1試合平均は3078人で、
これは昨対比106%の実績になります。

JリーグをモデルにしたといわれるBリーグですが、
Jリーグが3年目で観客動員数を減らしたのに対し、
最終的には増加の結果となりました。

 

ほんの数年前までは、リーグが分裂して
国際舞台からも閉めだされていたなんて、
思いもよりません。

 

いろいろなことを言われていますが、
やはり川淵三郎さんはすごい。

ビジョンを掲げて構想を練り、
2つの反目するリーグをひとつにさせて、
自身はプロリーグ開幕前に勇退。

そのBリーグが2016年に開幕してから3年目です。

国内には富樫勇樹選手というスターがいて、
本場アメリカNBAでプレーする渡邊雄太選手がいる。
3人目のNBA選手となりそうな八村塁選手もいる。

今年の夏のワールドカップ[男子]に
出場も決まり、大きな盛り上がりを見せています。

さらなる発展を目指すために必要なことは何でしょうか?

競技の質のアップ!
もちろんそうです。

BリーグのトップカテゴリーB1とその下のB2に
所属するためにはライセンスを得なければなりません。

その条件のひとつが、財務状況の安定です。
厳しくチェックされます。

昨年2017~2018シーズンの
各クラブの決算状況が発表されました。

営業収入が10億円を超えるクラブが
昨年度の「2」から「6」へと増えました。

営業収入トップ10にチャンピオンシップの
8強が入っています。

ここからも、営業収入と結果は比例している
ということがわかります。

経営の安定は結果を出すための必須条件です

経営が安定するからこそ、
多くの観客を集められるし、
競技としての発展が望めます。

なにより、選手にどれだけ
お金をかけられるか[投資]が決まります。

人件費は投資であり、結果を出すための
必需品というわけです。
結果を出すために、営業収入はいくらあっても
足りません。

クラブの決算状況を見ると、
2017~2018シーズンのクラブ合計では

営業収入は前年30.2%UP
当期純利益は全体で5.2億円
最終損益は黒字でした。

人件費をはじめとする営業費用が
前年より30.4%も増えていても、です。

https://www.bleague.jp/files/user/about/pdf/club_financial_settlement_2017.pdf

 

評価制度を作る目的はいろいろあります。

ビジョンを実現する
成長を促進する

でも究極のところ
会社が営利組織である以上、
儲けるためというのが、
一番しっくりくるのではないでしょうか。

私はそれを目的として作成しています。

業績を上げることと
処遇の向上が繋がっているからです。

よって、評価の項目には
業績を上げる項目「行動評価項目」は必須

その行動の結果も項目「成果項目」に
選定しています。

会社ごとに、収益の構造が違います。

上で書いた成果項目にあたるのは

売上に注目するのがよいか
粗利に注目するのがよいか

はたまた、
人時生産性(粗利÷総労働時間)とか

いったん決算書の数字をつかって
お金のブロックパズルで構造を表してみます。

人件費を下げるという発想でばなく
どうやって収益を増やすのか。

ブロックパズルに数値を入れて検証してから
評価項目を考えてみます。

業績を上げることを目的にして
評価制度を作るのは、
人件費を増やすため、
すなわち、社員の処遇を厚くする
ためでもあるということです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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