第277号
1995年1月17日 午前5時46分
阪神淡路大震災が発生しました。
すでに大阪から東京に出てきていた私は、
まるでテレビの中のフィクションのように
ただ見ているだけでした。
今日、震災で培われた「きずな・支えあう心」
「やさしさ・思いやり」の大切さを
次世代へ語り継いでいくため、
「阪神淡路大震災1.17のつどい」が、
神戸市中央区の東遊園地で行われました。
あれから24年たって、
東京にいると、正直そんなに
ニュースでこの日のことを
目にすることはありません。
それでも、神戸では、今年も竹灯籠と
ペットボトル灯籠でつくられた
「1995 つなぐ 1.17」の文字が
浮かび上がらせていました。
静かに集い、祈る人の姿を
夜のニュース映像で見ていると、
市井の人々の強さを感じます。
”しっかり生きないと” と 思わせられます。
平成も今年が最後。
平成という時代のなかのひとつの出来ごと
と位置付けられてしまうかもしれません。
風化してしまうのではないか、という不安が
体験した方々にはあると言います。
どうやって語り継いでいくかが課題のようです。
息子さんといっしょに東遊園地に来た
お母さんがインタビューに答えて、
「神戸に生まれたからには知っておかなければならないこと」
と言っていたのが、印象的です。
震災を背負って生きる覚悟を感じます。
本当に伝えたいことを伝えるとき、
私は、重い内容を伝えなければならないときほど、
笑顔で、ゆっくり、やさしい言葉で伝えようと
お伝えしています。
これは、部下指導のときに、
厳しい意見をまっすぐに伝えなければ
ならないときの伝え方として、申し上げていることです。
追悼の集いでは、「生」「命」「希望」などの
文字が書かれた約8000本の竹灯籠に
火が灯されていました。
語り継いでいくときも、
相手が受け入れやすいように、
辛い体験だからこそ、
未来に希望を持てるように ”笑顔で”
人それぞれのタイミングで理解できるように、
”ゆっくりと” 話してあげることだと思います。
阪神・淡路大震災から15年が経過した
神戸の街を舞台にしたNHKの特集ドラマ
その後映画にもなった「その街のこども」
https://www6.nhk.or.jp/drama/pastprog/detail.html?i=sonomachi2010
今年も1/12~1/18まで上映されています。
http://www.theater-seven.com/2019/mv_sonomachi.html
映画版のキャッチコピーは
『それでも、行かなだめなんです。』
この突き動かされるような気持ちを
伝え続けていきたいものです。
語り継ぐ “ やり方 ” の前に、
すべては “ 思い ” から始まります。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。