第230号
広島の丸選手が巨人へ移籍です。
FA宣言したときから、なんとなく
そう思っていましたが、もしかしたら
残留などと期待していました。
でもやはりプロですから、シビアです。
ちなみに私は一応阪神ファンです。
ここに阪神が手を上げていない
元気のなさが気になります。
巨人に移籍して成功したと思える選手は
正直思い浮かばないのがちょっと不安ですが、
丸選手はまだ29歳、ジンクスを破って
活躍してくれることを祈りましょう。
そう言えばサッカーのヴィッセル神戸も、
だんだん巨人に似た補強をしてきているのが
気になるところです。
丸選手は、「他の球団の評価も聞いてみたい」
と言ってFA宣言しました。
評価の基準も球団ごとに違うでしょうから、
最終的には報酬で比較するしかありません。
そうすると、巨人が示した、
出来高払いを含めて5年総額30億円超の報酬
というのを、プロとして選ばないという選択肢は
ないのだろうと思います。
定年までという長いスバンで
活躍することは考えにくいプロの世界
とは違う、ビジネスの現場ではどうでしょうか。
昇給額や賞与額が
イコール自分自身の評価
とは言えません。
なぜなら、どんなに高得点の評価点数をもらっても、
処遇にそのまま反映されるわけではありません。
社員10人の企業で、
全員の評価点数の総合計が2000点のとき
aさんの評価点数が280点
では、aさんの処遇は?
(1)賞与予算3,000,000円の場合
3,000,000円 ÷ 2000点=1500円—–1点単価
1500×280点=420,000円
(2)賞与予算3,500,000円
3,500,000円÷2000点=1750円—–1点単価
1750円×280点=490,000円
評価は280点で同じでも、
賞与予算が増えると、
支給額が増えます。
反対に評価点数が同じでも、
会社の業績が悪く、
賞与予算が減れば、
支給額は減ります。
この仕組みをあらかじめ
社員に伝えておかないと、
がんばったから去年より金額が増える
と思っていたら、下がったことで、
会社に不信感をもってしまう。
最悪会社を辞めてしまうと
いうような行き違いはなくさなければなりません。
会社の規模が違うので、
自社は巨人とは違うとわかっていても
これくらいだろうという自分が思う金額と
会社が思う金額のギャップを小さくするには、
どういう基準で金額を算出するかを
共有しておかなければなりません。
広島も昔ならFAしたらもうしょうがないって
あきらめていたのが、ずいぶん資金が増えて
がんばったんですけれどね。
広島として頑張った金額だとはわかっていても
より高く自分を買ってくれる(=期待してくれる)
ところに行くのがプロの世界の常識なのだと
いうことですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。