第229号
私の周りでも大の大人が、
ファンだ、見ていると言っているのが
この『チコちゃんに叱られる』(NHK)の番組です。
http://www4.nhk.or.jp/chikochan/
かくいう私も、楽しみに見ています。
あのチコちゃんのアンバランスな体形やしぐさ
そして何よりCGはここまできたのか、という
表情の多彩さ。
本放送より再放送のほうが視聴率が高いという
変な番組です。
まぁ全体の世界観は
NHKらしからぬ「変な番組」
だと思います。
今日の番組の取り上げたテーマのひとつが
「晴れと曇りの境い目は」です。
確かにどうやって決めているのでしょう。
気象庁は雲の量で
”晴れ” か ”曇り” かを決めています。
それも “目視” です。
雲の量を、0から10の段階に分け、
現在の空模様が、どれに当てはまるかを
判断して、晴れなのか曇りなのかを決めます。
雲量 0~1 快晴
雲量 2~8 晴れ
雲量 9~10 曇り
つまり青空は2割以上で ”晴れ” ということ。
晴れってそんなに範囲が広いとは思いませんでした。
5割程度は必要かと思っていました。
じゃあ、雲量1ってどれくらいなのかなぁって思いますが、
それは、雲の量を段階別に分けた
360度の空の写真を基準にして決めるそうです。
人によって、晴れの感覚は違います。
こういう定義を知らないと、均一にはなりませんもんね。
評価制度はそもそも、
会社の中に評価の基準がない会社が、
評価の基準を持ちたいということで
作ることが多いのです。
ただ、そこで困るのが
これを2と評価してよいのか、
3と評価してよいのか、
この違いがわからなくて迷うことです。
それを可視化、標準化したのが
気象の場合の360度の空の写真です。
評価でも、こういう写真があれば
区分けができやすそうですね。
たとえば、笑顔とか整理整頓とかであれば、
笑顔の写真、整理された引きだしの写真
これを撮って標準を目で見てもらうことができます。
でも、行動を写真にとることはちょっと無理です。
ですから、雲量を1~10のパターンで示すように、
行動目標も具体的行動を取り上げて、
5段階評価であれば
どういうものが2で、どういうものが3なのかを
パターン化できればよいわけです。
どうやってやるのか?
最終的には、評価決定会議で
この行動は2とか3とかと
確定することになります。
評価決定会議では、
こういう行動をしたから3をつけました、
というような説明をすることになります。
気象についてなぜ目視で判断しているのでしょうか?
実は気象庁もそのあたりの根拠は
ネットで検索する限り、よくわからないそうです。
そもそも、生活において
晴れか曇りかはあまり問題ではなく、
むしろ雨の降る確率や
日照時間のほうが
重要であって、
だからかどうかはわかりませんが、
アメダスなどが発達してきたのでしょう。
雲量とかを数字で区分けしているので、
非常にデジタルな仕組みかというと
実は昔からの経験値の積み重ねで
引き継がれてきたもののようです。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。