第208号
今日は、研修講師の力量を見てもらうための
プレゼンをおこなってきました。
自己紹介、研修できるテーマ、
そして実際の研修風景をみてもらうための
模擬研修という順番で行っていきます。
どうにも模擬というのが、勝手がわからなくて
いけません。
今回2度目なのですが、正直、出来栄えは
どうだったのか、わかりません。
手ごたえらしきものはない、という感じです。
仕事が来れば、模擬は及第点ということになり、
こなければ失敗だったということなんだと思います。
それでも、足りないところは見えてきました。
これまで、
ものすごく高い力量があるわけでもなく、
コンテンツが完成されているわけでもなく
その場の力や関係性も味方にして
深くかかわるコンサルティング手法で
総合的に評価を得てきました。
ですから、一期一会的な短い研修期間で
成果を出す方法やコンテンツが弱いのだと思います。
これをレベルアップしていかないとまずい
ということは解りました。
挑戦すると刺激があって、気づきがあります。
大きな気づきは、
今日プレゼンしてみてわかったこと。
それは、私は ” 社会保険労務士なんだということ ”
名刺にも屋号にも社会保険労務士と入って
いるので、今更と思うかもしれませんが、
常にこの看板との葛藤の開業からの
15年だったとも言えます。
くしくも今日11月9日は第50回社会保険労務士試験の合格発表でした。https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000183106_00001.html
今年は38,427人が受験して、合格率は6.3%。
私が受検した第34回(平成14年)は
受検者数46,713人 合格率9.3%でした。
平成14年は、
過去最高の受検者数、過去最高の合格率でした。
ずいぶんとこの試験も難しくなりました。
本気で勉強しても、今なら受かる気がしません。
社会保険労務士は何する人でしょうか。
定義ってなんでしょう?
全国社会保険労務士会連合会のホームページには
企業の成長には、お金、モノ、人材が必要とされておりますが、社労士はその中でも人材に関する専門家であり、「労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資すること」を目的として、業務を行っております。
と書かれています。
今日のプレゼンでの自己紹介で
” 企業の成長に必要な、お金、人材のうち、人に関する専門家になろうと思い、人材に関する専門家である社会保険労務士(唯一の国家資格)を取得しました。”
そう、書いていました。
まさに、自分が志した出発点と
目指すところは同じなわけです。
じゃあ、私は、何をもって
社会保険労務士ではないと
葛藤してきたのでしょうか。
社会保険労務士の仕事には、
社会保険労務士しかできない仕事、
すなわち独占業務があります。
●1号業務
1.労働社会保険諸法令に基づく申請書等の作成
2.申請書等の提出に関する手続代行
3.事務代理
労働社会保険諸法令に基づく申請等について、
またはその申請等に係る行政機関等の調査
若しくは処分に関し当該行政機関等に対して
行う主張若しくは陳述について、代理すること
4.紛争解決手続代理業務
特定社会保険労務士に限る
●2号業務
労働社会保険諸法令に基づく帳簿書類等の作成
私はこれら独占業務を、かろうじて1社で
・書類の作成、提出代行を行っていること。
頼まれれば、
・就業規則の作成をやっている。
この程度の関わりなので、
自分は社会保険労務士業務は
ほとんどやっていないと言ってきました。
一時期、社会保険労務士と言えば年金相談でした。
これもやっていません。
でも、社会保険労務士会が目指す使命と
根本は同じです。
関わり方が違う
ということなんだと思います。
私の関わり方は、社会保険労務士でいえば
独占業務ではない3号業務
いわゆるコンサルティング業務としての関わり
ということになります。
目指すところは、社会保険労務士会連合会同様
” 事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資すること”
今日プレゼンを終わり名刺交換した際
普段は研修講師というよりも、社会保険労務士を
されているんですね、という問いかけに
いえ、人事コンサルタントです。
と、毅然と答えましたが、
でも社会保険労務士事務所なんですねと言われ
返す言葉がありませんでした。
独占業務をされている社会保険労務士の方々と
やり方、関わり方は違うので
比較される対象ではありません。
でも、
私が人の専門家として企業と労働者をつなぐ役割を
担っていくなら、それは社会保険労務士として
名乗っていいのだという気がしてきました。
では、私はなにもの?かといえば
いつも文末で書いているとおりです。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。