第190号
週末、WBA世界ミドル級タイトルマッチが
行われ、チャンピオンの村田諒太選手が
判定で敗れました。
ニュースで聞いたときは、まさか、と思いました。
この試合、地上波で放送されませんでした。
年間10000試合以上のスポーツコンテンツを
配信するというDAZNで中継されました。
アメリカでは当たり前のようですが、
今後はこの方式が日本でも定着されるか
興業面からも注目される1戦でした。
試合は、村田選手の言葉を借りれば、
「相手のインテリジェンスが上だった」
というように、完敗という結果です。
村田選手の得意の戦法は、
右ストレートを軸としたスタイル
だそうです。
今回それが相手に通じなかったのが
最大の誤算だと言われています。
それが試合後の腫れた顔面が
物語っていました。
得意の戦法が通じなかったら、
どうすればよいのでしょうか。
働き方改革を持ちだすまでもなく、
ビジネスの環境が激変し、
ビジネスモデルが激変して
いく中では、これまでのやり方が
通じないということが多々おこりうる
ことです。
そんなとき、何が正解とは一概に言え
ませんが、少なくとも向き合って、
しっかり考えることです。
「自分のボクシングは脚で動かれるタイプに弱い。完全に攻略法を読まれていた」
というように、しっかり村田選手は自分の
負けを正面から受け止めていました。
受け止めないと、次には進めないこと
を知っています。
それでも、今後については
まだ再戦するのか、引退するのか等、
考えられないと言っておられるように
簡単ではありません。
これまでのやり方が通用しないと
わかってもそれを受け止め、前に
進むには大変なエネルギーが必要ですね。
それを乗り越えるために整理すべき
ことは、やはり ” 目標と目的 ” の考え方
なんだと思います。
「目的」を達成するために「目標」があります。
目的達成のための、そこにつながる
目標設定を変えるということです。
商売をして達成したい目的
(ビジョンとも言えます)のために、
どういう目標を設定してそれを
クリアしていけば、目的に近づくか。
目的が変わっていないなら、
これまでとは別の方法を考え
なければならないですし
そもそも目的が変わったから、
目標を変えざるを得ない
ということなのか
ここをまず見極めなければなりません。
村田選手のように、これまで信じて
いた右ストレートが通用しないから
と言って、確かにすぐに切り替える
ことはできませんが、もう一度
頂点に立ちたいと思うのか、
頂点に立ってどうなっているイメージ
がまだあるのか、ですね。
「村田は背負うものが大きすぎて、ただ(現役を)やればいいという選手ではない。ゆっくりと考えればいい」
ジムの会長はそう言います。
戦士に休息は必要ですが、
ビジネスには休息している
時間はありません。
これまでの仕事のやり方が通じなくなってきた
そう思うところがあるならば
まずは目的を見つめ直すことから
始めてはどうでしょうか。
それが定まって入れば、やり方は
いくらもあるということに考えつくことが
できます。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。