第146号
土日ということで、個人的感想の比重が大きい
内容になってしまいました。
金曜日、働き方改革の講座を受講してきました。
日頃いわゆる高難度の依頼、質問へ対応している
弁護士で社会保険労務士の講師の方が
働き方改革についてどう考えているのか
興味があって参加してきました。
講座では『働き方改革』の柱は
1.長時間労働の是正
2.非正規と正規雇用の格差是正
ということ。
労働時間については、小手先のことでは通じない。
抜本的に考え方を変えて取り組まなければならないこと。
→ 『長時間労働依存体制からの脱却』
非正規と正規の違いを明確にするために、
手当の整備と賃金の格差の違いを
説明できるようにすること。
そのうえで、
採用面の強化
業務の効率化
離職率低下
これらの見直しへの着手が必要とのことでした。
受講することで、頭の整理ができました。
働き方改革で取り上げられていることは、
新味のあるものではなく、
以前より言われていたことが
働き方改革という名前で
再登場してきたに過ぎません。
ではどうしてこれまで
立ち消えになっていたのでしょうか。
そこがまさに、改善ではなく、改革たるゆえんですね。
”働き方改革は組織作り”そのものです。
今までのやり方の延長線上に答えがありません。
そんななかで、今後の社労士(コンサルタント)に
求められるのは何でしょうか。
講座では、
士業の考える労務と経営者の考える労務は異なる
→ 経営者と関わっていきたいなら、法律だけでは足りない
(法的知見は最低ライン)
経営者の考える労務問題に対する施策提案が求められる
としています。
開業以来、コンサルティング業務のみを業務範囲として
顧問を務めてきていて感じることは、
法律論でなく法律に根差した実対応の支援です。
敢えて支援というのは、
経営者さんから求められるのは
どうしたら働き方は変えられるのか?
働き方改革に沿った制度設計のしかたが知りたい
といわれることが多いです。
しかしながら、それも勿論大切ですが、
自分達で改革していこう、
働き方を変えようとしなければ
それらの ” やり方 ” を知っているだけでは
効果がでません。
と、お伝えしています。
意識を変えなければ、やり方をいくら変えてみても、
結局長時間労働は変わらないですし、
生産性は上がりません。
非正規と正規雇用の格差是正などは、
やり方はお伝えしますが、自社にアレンジするのは、
社員が自分達でやらないと定着しません。
もとになるのは、
“自分達で考えて仕事をすすめていく”
ということです。
会社ごとにやり方はあるでしょうから、
自分たちで考えてやってみるしかないのです。
このことをいち早く伝えることが私の仕事だと思っています。
これまで粗利を増やすには、
長時間労働もやむなし、という
思考と仕組みだったものを、
所定労働時間内に最大の利益を出す
最大の利益を出しながら、労働時間を短縮する
という新しいビジネスモデルに挑戦するわけです。
このあらたな展開に進んでいくための発想は
社長だけで考えるのは難しいです。
社員みんなが考えて進めていくしかありません。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。