第128号
先日、同じ士業の仲間が、ピンチはやっぱりピンチだろう。
なまじチャンスと考えているから、またピンチを招く、
という意見を言っていました。
ピンチにならないと、動けない思考になってしまうのではないか
ピンチのときはちゃんとピンチとしてとらえ、
対処しないとまずいでしょ、というものです。
確かに、ピンチはピンチ以外の何ものでもありません。
ピンチをピンチとして冷静に対処できる人はいいのですが、
ピンチになると、見動きとれなくなってしまう人もいます。
そうすると、ピンチはアウトになってしまいます。
もちろん、前出の方も、それは百も承知のうえでの
あえての警鐘だったのだと思うわけですが。
ピンチはそれでもやっぱりチャーンス!です。
なぜか?
成長できるからです。
成長するには、行動することが必要です。
やってみて、感じて、経験を重ねることで成長します。
ですから、
「トラブルはあって当たり前」
「とにかくやってみよう」
そういう雰囲気の場が、人を成長させます。
なにより、成長はひとりひとりの問題だけではありません。
会社組織の強化は
人 × 組織力 × 関係性
これらのすべてを活かしてこそ ” 結果を出す組織 ” となります。
始まる前は猛暑対策など後ろ向きな話題ばかりだった高校野球。
終わってみると、非常に盛り上がりましたね。
この高校野球を
人 × 組織力 × 関係性に置き換えると
人 : 試合ごとに成長する球児
組織料 : チームのルールや勝つための作戦
関係性 : たがいに声掛けして仲間を盛り上げる間柄
どんなに大エースがいても、優勝するには
3つの要素が不可欠です。
会社もしかり、です。
人が成長するためには行動することが必要ですが、
同時に身につけてほしいのが、
『自分を客観的にとらえる習慣』です。
具体的には『自分で自分を振り返っているか』です。
いろいろな場で都度振り返る習慣をつける意味は、
自分の現在地が最初の時点からどれだけ伸びたか、
軌道をずれていないか、
これを知ることで、成長度合がわかるというものです。
振り返る習慣ができるということは、
自分が過去やってきた言動を意識
することになりますから、
どんなことをしたのか
覚えていることができます。
せっかく良い行動をしても、
実はその経緯を忘れてしまっていることが
いかに多いことか。
土日で学んだ「識学」では、
自己評価は意味がない、という考えです。
確かに評価にとっては影響しない、
無意味なことではあります。
自己評価と上司評価のギャップなど、
そもそも評価する側、される側という
立ち位置が明確に決まっていれば、
ギャップなど存在しないという考え方もわかります。
それでも、自分の足で成長してもらうためには、
自分で自分を適切に評価するということが、
自分の価値を知ることにもなります。
その人自身の成長力を高めるためにも、
自分で考えて行動するためにも
自分で自分のことを振り返る習慣を
身につけていただきたいと、私は思うのです。
是非、上司の方には、
どうしてそれをしたのですか?
覚えていますか?
という、投げかけをしていただきたいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。