第122号
平成最後の終戦記念日です。
昭和~平成~ 果たして来年からは
どんな元号になるのでしょうか。
まさか、3つの元号を生きることになろうとは
思ってもみませんでした。
” 昭和は遠くなりにけり ” です。
注:もともとは、「明治は遠くなりにけり」という言葉からきています。
宝くじ販売、2年連続減=ジャンボも不振―総務省
8.14 時事通信配信記事より引用—————————————–https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00000018-jij-pol
宝くじが売れていないそうです。
宝くじ公式サイト によると
昭和20年戦争中であったため、勝利の祈りをこめて、「勝札」として発売(7月)されたものの、抽せん(8月)を待たず終戦となったため、皮肉にも”負札”の異名をとる。
戦後と同じだけの歴史の長さがあるのが宝くじです。
宝くじは2年連続売上減ですが、
数字選択式のくじは4年ぶりに増加しているようです。
すべてを運任せというよりは、ゲーム感覚のロトは
当たるイメージが持ちやすいということでしょう。
宝くじは ” 夢を買う ” という印象が強いのですが
現実の生活が厳しく、夢どころではなくなったのでしょう。
特に若者の場合は現実志向で、
宝くじを買うお金で他のものを買った方が“確実”
という感じですね。
だから“買う理由”がみつかりません。
あるいは、
宝くじを買って当たっても、
買いたいものがないとか、
物価が高く、賞金で買えるものが
限られている、ということなども、
なかなか買う動機づけにならない要因です。
宝くじを買って
当たったらこうしよう、ああしよう
というイメージが描けない。
昔よりも魅力的でない商品だということは確かです。
公益財団法人 日本生産性本部
/一般社団法人 日本経済青年協議会による
平成 30 年度 新入社員「 働くことの意識」調査結果によると
「働き方は人並みで十分(61.6% )」
「好んで苦労することはない(34.1 %)」が過去最高を更新「働く目的」では、過去最高だった昨年より減少しものの
「楽しい生活をしたい」(42.1%)が過去最高水準で最も高く
続く「経済的に豊かな生活を送りたい」(30.4%)が
過去最高を更新した。
新入社員が仕事に何を望んでいるのかを知ることは
定着率のうえからも大変重要です。
夏季休暇まで半年がんばってきた新入社員が、
夏季休暇明けに、辞める確率も実は高いのです。
なにが、働くことの動機づけになっているのか
を見誤らないようにしないと、社員の定着はあり得ません。
若いうちは進んで苦労すべきか という上であげた
調査の問いに対して、
「好んで苦労することはない」が過去最高となっている
現実を踏まえれば、精神論や突き放すだけでは、
部下指導上、好ましい結果にはならないことはわかります。
一人ひとりの動機づけを見誤らないようにして、
仕事への取り組み方の ” 見せ方 ” ” 言い方 ”の
工夫が必要です。
宝くじが、売上アップを目指して、
一等賞金額を上げただけでは売上が上がらないように、
社員の賃金とは別の切り口が必要です。
働き方は人並みで十分の『人並み』とはどういうレベルなのか
楽しい生活をするためには、仕事にどう向き合えばよいのか
自発的に、興味を持って仕事ができるように
環境づくりが必要です。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。