第087号
6月14日から始まったワールドカップロシア大会も
準決勝まできました。
今日明けて日本時間の夜中の3時
クロアチア対イングランド戦の勝者と
フランスで決勝です。
勝てば初優勝となるクロアチアには、
中盤を操る2枚看板のラキティッチと
モドリッチがいます。
サッカー経験があるわけではないので、
ここからは、各種ニュースから寄せ集めた
情報になります。
”ラキティッチ”(写真右)は、
普段はバルセロナでプレーしている中盤(MF)の選手です。
生まれたのはスイスですが、両親の母国クロアチア代表
となることを選択しました。
チームでは、チームメイトのメッシが
ある程度守備を免除されている分、
守備範囲が広くなりますが、
ハードワークをこなしています。
パスの成功率は90%を超えることもあります。
”モドリッチ”(写真左)は
クロアチア代表キャプテンです。
普段は、ロナウドがいるレアルマドリードで
10番をつけてプレーする中盤(MF)の要です。
身長は174cm 香川や柴崎と体格に
変わりはありません。
二人とも年齢から、最後のワールドカップかもしれません。
ともにスペインのビッククラブに所属して、
リーグでは主軸として機能し、
敵として戦っている2人が、
クロアチア代表としては、
一緒にピッチに立って機能しています。
チームビルディング的には
仲は悪いけれど、プレーでは共存している
というほうが、より興味深いのですが(笑)
このふたり、仲も良いようです。
スポーツというと、自己犠牲という言葉が
出てきます。
今大会でも、長友や原口の運動量を称して、
そのように呼ぶアナウンサーもいましたが、
自己犠牲ではチームは続きません。
チームの関係性は一方的でなく、増強か補完です。
つまり対等(=双方向)です。
モドリッチはメッシとの10番対決と言われたアルゼンチン戦後
「メッシは並外れた選手だ。しかし、たった1人では全てを行うことはできない。フットボールでは、いかに偉大な選手でも周囲のサポートが必要なんだ。今日は僕たちのプレーがそれを阻止した。彼にパスが渡らないように、しっかりとスペースを消すことができた。それが試合序盤において非常に大きな意味を持った。自分たちのリズムでボールを回せたことで、優位に試合を進められたからね」
あくまでもチームとして機能した結果であると言っています。
エースがうまくチームに相乗効果をもたらすには、
『活かし活かされてのエース』だと、意識できるかどうかが
ポイントです。
ビジネスでもチームスポーツでも、
人それぞれに役割を決めます。
役割が不明瞭なままで走り出すと、
結局負荷が一部の人に偏ったり、
ゴールにたどりつけないことも多いのです。
役割に徹するという言葉があります。
これを聞いてどういう印象を持つでしょうか。
現状を維持するために
役割に徹する、という印象はないでしょうか。
凡事徹底のように、”極める”というところの
『前に進む』意識で出来ているならば、
問題ないのですが。
”成果を出すための役割”という意識でなく、
”現状維持としての役割”と考えているなら、
ちょっと違うかな、って思っています。
たとえば「あなたの役割はなんですか?」
と聞かれて
「こういう仕事を担当しています」と
担当をズバリ、役割として答える人。
「今このプロジェクトを任されているので、
関連部署との折衝役が役割です」と答える人。
間違いではないけれど、目先のことから
役割を発想すると、その範囲の中で
役割をこなすことになります。
サッカーでも野球でも、
相手によってフォーメーションを変えます。
登録が中盤の選手でも、
試合では、フォワードに
ポジションを置くこともあります。
”戦術によって変化します”
それは、共通した『勝つ』という目的があるからです。
現状の役割、現状のポジション、現状の仕事
を続けることが役割ではありません。
役割は固定ではないということです。
以下はNumberWebより
ロシア戦についての記事の引用です
https://number.bunshun.jp/articles/-/831290?page=3
逆転ゴールを奪ったビダは、本来はCB。
ブルサリコの交代に伴い右サイドに移ると、不慣れながら攻め上がりを披露し、自ら得点を決めることになるCKを奪った。そして、GKのダニエル・スバシッチ。
89分におそらく肉離れのような筋肉系のトラブルで右腿裏を痛め、一時は交代もやむなしかと思われた。だが不屈の闘志でプレーを続行したおかげで、負傷のブルサリコに交代枠を残せた。
役割分担ではなく、役割意識
クロアチアはエースはいるけれど、
エースだけに頼らないチームですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。