大切なのは社員の納得

第071号

日曜の深夜は、サッカーワールドカップ、
日本代表の一次リーグ突破を
ぐっと引き寄せたセネガル戦の引き分けでした。

ベスト16に進出した2010年もそうでしたが、
日に日にチーム力が上がってきました。

例えば本田選手については、
ここまで後半戦に投入されていますが、
本人はそれを善しとしているのでしょうか。

セネガル戦の後
「人のゴールがサブでもこれだけ嬉しいのは
これまでなかった」という本田選手のコメントがありました。

出て当たり前。勝って当然と思っていた男の発言が
変わってきました。

他の選手も思いは同じでしょう。

日本チームの戦略に、
100%の合意はしていないけれど、
納得はしているという状態ではないでしょうか。

言いかえれば、戦略は、
合意しなくても納得できていれば、
実行できるということです。

会社では、就業規則の変更であったり、
人事制度の導入であったり、
必ずしも社員の皆が合意するとは限らないけれど、
実行しなければならないときがあります。

大切なことは、
それぞれ考えは違うので、
100%の合意はできないけれど、
とにかくやってみようという点での
納得するという合意ができるかどうかです。

妥協ではありません。
そのために、とことん意見を出し合うことです。

日本代表もワールドカップ前の
スイスやオーストラリア合宿で
ずいぶん話し合ったと
試合の中で、解説者から紹介がありました。

お互いの気持ちを「わかりあう」

すなわち、互いに相手の気持ちに寄り添い
確かめるように話を聞くことが、
より納得できる環境が組織の中で形成されます。

そのうえで、リーダーが
やらなくてはいけないんだという強い意志、
覚悟を伝えることで、戦略は実行に移されます。

やったことがないことであればなおさら、
強い意志で言い続けるしかありません。

なぜなら、人は選択が難しい状況では
現在の状況を継続しようとして、
「変える」という選択肢を避ける傾向が
あるからです。

皆が合意してくれないからどうしよう、
と思いがちですが、
そもそもそれは、無理な話。

合意ではなく納得してもらえるような
説明をしたいですね。

とくに、社長をはじめとして、
プロジェクトを推進するリーダーは
あきらめずに、言い続けてほしいものです。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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鈴木早苗でした。

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