つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です
第038号
社長はリーダータイプでしょうか。マネージャータイプでしょうか。
リーダーは、これまでもブログでお伝えしてきたとおり、
最初に実践実行する人です。
マネージャーは、メンバーの一人ひとりが
最高のパフォーマンスを発揮して成長できるように支援する存在
組織にはリーダーは必要ですが、
必ずしもそれが社長である必要はありません。
リーダーはだれでもなれると言う人もいますが
最初に実践実行する人、というのが、
だれにでも備わっているとは思えません。
マネージャーはどうでしょうか?
単に業務を人に振り分ける人が、マネージャーではありません。
ドラッガーは「マネジメント」のなかで
マネージャーの役割を次のように設定しています。
1.目標を設定する能力
2.組織化する能力
3.動機づけする能力(コミュニケーション能力)
4.評価測定する能力
5.人を育てる能力
理想は、リーダーとマネージャーの能力を
両方備えていることでしょうが、
それはなかなか難しいところです。
簡単にリーダータイプを攻めの人、マネージャータイプを守りの人
と置き換えてみると、攻めと守りの両方が得意な人はなかなかいません。
あらためて、
社長はリーダーでしょうか、マネージャーでしょうか。
リーダーの役割を果たしている人も
マネージャーの役割を果たしているもいるでしょう。
どちらが優れているというものではありません。
では、社長がどちらかひとつ選べるとしたら、
どちらを選ぶのがよいでしょうか。
私が社長に意見を求められれば、
今の時代であれば、という注釈つきでリーダーと答えます。
現代は、組織には個性も価値観も能力も
バラバラな個人で構成されています。
いわゆる多様性の集団ですね。
今を生き抜くには、この多様性からなる集団を
同じ方向に向かわせて、組織全体がどちらに進む
べきなのかを示すことが不可欠です。
リーダーかマネージャーどちらか選ぶなら、
今はリーダーを選ぶことだと考えます。
事業承継の現場にいると、
創業者はリーダータイプが多いですが、
後継者は管理調整力に優れた、
いわゆるマネージャータイプの方が多いようです。
組織にはリーダーは必要ですが、
必ずしもそれが社長である必要はありません。
と申し上げてきました。
では、リーダーは育てなければならないでしょうか。
リーダーは育てられません。
リーダーは最初に実践実行する人なので
その人を教え育てるということは、
リーダーより前に進んでいるということになります。
矛盾してしまいますね。
ですから育てることはできないのです。
ただし、育つ環境をつくって支援することはできます。
是非、育つ環境をつくっていただきたいです。
マーカス・バッキンガムは、
~最高のリーダー、マネージャーがいつも考えている経ったひとつのこと~
のなかで、
マネージャーは人から始める
リーダーは自分の向かう未来像から始める
と言っています。
組織づくりでは、
ビジョンをまず示し、
それに共感する人を集めて育てることを
意識して取り組みたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。