
第1061号
東京都から委託された事業の仕事に
携わらせていたとき、
連絡、依頼のメールのc.cの人数が
やたらと多いことに驚きました。
c.cで伝える内容について、
どれほどの人がチェックして
いるのでしょう。
c.c=報告している、という役割は
果たせている
という安心材料にはなりません。
「参考」程度の “情報”(information)
として相手は受け取っているとも
言い切れません。
開封されないメールも多いのでは
ないかと思っています。
言った、言わないにならないために
c.cで一応送っておく、ということ
では、受け取る側にとっては『他人事』
以下かもしれません。
でも、この『他人事』、
メールのc.cに限ったことではあり
ません。

会議でも、参加しているからといって
自分事にはなっているとは言えません。
———————————————
会議で、最後に社長が決めるだろう、
という空気が嫌で、
「私は決めないからな」と宣言して
から会議を始めたんだ、とおっしゃる
社長がおられました。
これは参加している部長の皆さんが
すべてのことについて、社長が言うような
指示待ち
やる気がない
自分で考えていない
ということではありません。
自分が対応すべき問題と認識して
いることについては、皆さん、それ
なりに対応していると思います。
『自分事』になっていないというのは、
言葉どおり、それが自分の問題だ
と認識していないからです。

「自分がなんとかしなきゃ」と
思わせるような伝え方を社長
(上司)がしていないということ
なんだと思います。
「私は決めないからな」と宣言した
社長も、これまで、だいたいのことは
ご自身で決めてきた経緯があります。
そのパターンを変えようというのは
よい気づきだと思いますが、
宣言するだけでは、問題をただ投げ
出したようなものです。
そこで部長たちが、
「なんとかしなきゃ」と思ったとしても、
それは押し付けられた役割、という認識
であって、自分事とは言えません。
そもそも、社長以外は
「なんとかしなきゃならない」
ことの目的や、あるいは現状もわかっ
ていない、
ということが多いのです。
『自分事』にするには、
目標、目的を明確にして共有する
ことが第一歩です。
会社の数字は開示している、という
のでは不十分です。
目標数字を示している、というの
でも、共有している、とは言えま
せん。
達成したらどうなるのか、
そこを共有していることが大切です。
そうして、
目標や目的が明確になって、共有した
そのうえで、
個人として、あるいはその前に
部長としてのキャリアと、
その目標や目的をつなげることが
次のステップです。
そうした段階を経て、
今回の会議で決定する内容と
会社の目標、目的につながる
イメージが皆のなかでできている
前提で、
「私は決めないからな」と
任せるのであれば、
自発的に動いて決まる可能性が
高まります。
決まる可能性が高まるというのは、
そこにたどり着くための方法が
わからなければ、たどり着けない
からです。
会議の目的は、自分事にすること
ではなくて
方針や行動を「決める」ということ
だと思います。

そこには、会議で決めるという
会議運営の技術が必要です。
その手順として大枠をまとめると
・解決しなければならない事を整理する
・会議で解決すべき事と各自で解決することを整理する
・会議で解決することを解決する (今日中にどこまで決めるかを決める)
・解決すべき方法がみつかったら各自の行動計画をたてる
これらのことを参加者みんなで
時間内に(どこまで)収めるか、
のために、
まずは、その問題を自分事にすることが
大切です。
お読みいただきありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
このブログは、メルマガでも平日2回
お届けしています。
ご希望の方は、 下記フォームよりご登録ください。
