第1021号
最近ATMでお金をおろすと、新札と
旧札が混ざって出てくるようになり
ました。
見比べてみるとずいぶん、変わったなぁ
と思います。
真ん中に数字で金額表示されているのが、
なんとも慣れません。
これまで「お札」そのものに重厚感
とともに、価値を感じていた私としては、
いささか残念なのです。
そもそも「通貨」ですから、
ポイントだろうとお札だろうと、
購買力があることが「価値」です。
給料を上げ続けることも、
いくら上がったか、ということだけ
では、
お金をあまり持ち歩かなくなった
世代にはピンとこないものだと
思います。
給料とは自分にとってどういう
「価値」があるのか。
そもそも自分のどういう価値に
対して給料は支払われているのか
を伝えることが大切です。
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支払いはポイントで、という今の時代に
●●円昇給した とか
●%の賃上げ といっても
それだけでは、なかなか実感して
もらえるものではありません。
昭和の昔なら、
・白物家電を買い揃える
・海外旅行に行く
というように
昇給によって
何が買えるか
何ができるか
ということが結びつきやすく、
そうすると、自分の目標と
会社の目標がつながって、
仕事のモチベーションにも
なりました。
でも今は、
それこそいろんな考え方の
人がいて、
何かを買うことが最優先とも
限りません。
賃上げした、という事実だけ
では、労使ともにwin winで
幸せになる、というわけには
いきません。
■仕事を通じて提供されるどんな「価値」に
対して給料は支払われるのかを伝えることが大切
世の中、賃上げが当たり前の時代
に突入したような風潮ですが、
先日、社長との面談で、
「社員はみんな、普通に働いて
給料もらえればそれでいいと
思っているんですよ」
というお言葉を聞きました。
がんばって、増やそうとは
思っていないようなお話でした。
この言葉はそもそも間違っています。
お金は”もらう”ものではなくて
”稼ぐ”ものだと思います。
稼ぐ、という表現が適切でなければ
自分で増やす(ことができる)もの
です。
ただ、その方法を説明されていない
だけだと思います。
どうすれば増やすことができるのか。
これを説明することとセットで
賃上げを行うことで、
給料を増やすことを自分ごととして、
社員の方は捉えることができます。
そうして、ようやく
自分の目標と会社の目標を
つなげてみようとも思うものです。
給料とは、
仕事を通じて提供される「価値」
に対してお金に交換されたもの
と考えると、
その求められている価値という
のが、変わってきています。
確かに「労働の対価」という
言い方はしますが、
勤勉に、真面目に、
言われたとおりに働くことだけ
では、給料を増やすことはでき
ません。
そもそも、今は
原材料の値上げや物価の上昇等
今までと同じでは、
現状維持すら、難しい状況です。
求められる「価値」は変わって
きている。
ということを伝えなければならない
と思います。
●●という価値を生み出して
提供していることが評価され、
対価として給料がある。
ということを可視化することは
重要です。
増やし方がわかれば、増やしたい
と思う社員は出てくるものです。
最初は2割の社員かもしれませんが、
そうやって、賃上げの効果が活き
てくるのだと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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