個人のやる気の先に組織の成果が上がる

第1014号

「仕事は辛いものだから、しょうがないですよね」

こんな言葉をお客様の会社の若手
社員から聞きました。

昭和の時代ならまだしも、今の20代
でもそういう価値感あるのか、

と、少しびっくりしました。

楽しいか辛いかの二択で考えがちですが、

どう感じるかは、周囲がどうこう
できるものではないので、

視点を変えて、
この会社に居る意味があると
思えることが大事だと思います。

言い換えれば
会社で「成長」を感じてもらえれば

“仕事は辛いもの”かもしれない
けれど 
“だから、しょうがない”
とはならないと思います。
—————————————–

そもそも仕事は楽しくなければ
いけないのか、という意見も
あるでしょうし、

無条件に楽しいもの、とも言え
ません。

ですが、

辛いことありきでは、いつまで
たっても、楽しい、とは感じら
れませんし、ましてや成長する
こともできません。

何より、社員にあきらめさせて
しまっているのは、会社にとって
損失です。

では、会社ができることは何か
と、考えると、

ひとつは、

本人が“成長しよう”と思える
環境や、そう思ったときに自ら
学べる環境や受け皿を準備する
ことです。

人は、他人(ヒト)を育てる
ことはできません。

外からの要因ではなく、内発的
動機づけられた状態にあるときに、
人は成長しようとします。

その成長を本人に任せきりにしな
いで

会社として環境を整えることで、
スピードを上げることができます。

会社ができることの2つ目は
「人材力」を意識した仕事の任せ
方です。

具体的には一人ひとりの得意や
特性を考えて仕事を任せること
です。

成功体験を実感してもらって
味わう充実感は、楽しい辛いの
二択とはまた別の視点を知ること
にもなります。

「会社はそこまでしなければ
ならないのですね」と言われる
こともありますが、

個人のやる気の先に組織の成果が
上がると考えると

成果を上げたり、
数字を達成するには、

辛くてもしょうがないと思い
ながら働くより、

モチベーション高く、やりがい
があると思って仕事している
ほうが、集中力が上がって

個人だけでなく、組織の成果は
上がるというものです。

どうしても、辛いとき
しんどいときは、目の前の
ことしか考えられません。

やるか、やらないか、
会社に残るか、辞めるか

3ヶ月や1年で辞めていく
社員の方を見ると、

すぐに答えを出すのでなく
ちょっと時間軸を伸ばして
考えれば、違う選択肢も
あるのだけれど、

と思うことがあります。

それは、我慢すれば、とか
仕事はそもそも辛くて当然、
と言いたいわけではありません。

ちょっと時間軸を伸ばしたり
視点を変えて考えてもらうために

それが会社の成果にも大きく
影響することを考えれば、

まずは、会社が”しょうがない”と
あきらめる(あきらめているように
見える)のでなく、

できることをやる必要があるのだと
思います。

お読みいただきありがとうございました。
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