第1010号
会社の課題についてお話うかがった後、
対策として、まずはビジョンを明確
にすることから始めてみませんか?
こう伝えると、そんなに時間は
かけられない、という答えが
返ってくることがあります。
ビジョンって5年後10年後を
イメージするもの、というわけ
でなく
明日にだって、いつだって、
未来であれば、そこには
ビジョンがあります。
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もうすぐパリオリンピックが
始まりますが、
目標と目的の関係で言えば
目標 自己ベスト更新
目的 金メダル
ビジョン 目的を達成したときの映像
=表彰台で手を振っている自分
すでに前回の東京でビジョンも
目的も達成しているように
(勝手にですが)
思った選手が、今回パリにも
挑んでいたりします。
もう達成したはずなのに?
掲げたビジョンが達成されても、
あるいは達成したからこそ、
また次の新たなビジョンが
生まれてきます。
ビジョンはひとつではありません。
そして、つながっています。
たとえば10年後のビジョンが
あるとすれば、
そこを“大”目的として
その手前には1年目の目標と目的
とビジョン
2年目の目標と目的とビジョン
というように、“小”目標と目的
そして、それを達成したときの姿を
現すビジョンがつながっています。
小はひとつではなく、複数あることも
多く、それらがつながった先に10年後の
“大”目標、目的、ビジョンがある
という関係性です。
2年ほど前にチームビルディング
の師の石見さんが
「目標、目的の横にはビジョンがある」
と言っていた意味が今ならよくわかります。
小さな目標とビジョンの先に
目標を達成し続けて、
たどりつく大きな目的とビジョン
が存在しています。
目標 自己ベスト更新
目的 金メダル
ビジョン 表彰台で手を振っている自分
この選手には、たとえば、
自分がやっている競技が広く
世間に知られるようになって
市民スポーツになっている
という大きな目的とビジョンが
あると考えれば、
確かに、オリンピックや毎年
行われる世界選手権の金メダルは
その“大”目的を達成するための
通過点のビジョンです。
会社も10年後のビジョンを掲げた
だけでは、そこにはたどりつけま
せん。
ひとつひとつ小さなビジョンを
クリアした先にたどりつけます。
目の前の人の問題に直面して
いる会社は、
10年後のことなんてどうなるか
わからないと思うと、
その時点で、いったん思考を停止
してしまいます。
それでは行動できません。
確かに10年後を明確にイメージ
してビジョンを掲げられれば
逆算で1年ごとに目標設定して、
やるべきことを積み上げていく
のが確実で、早いとは思いますが
その第一歩が踏み出せないなら
一歩踏み出すためには
イメージできるところで
ビジョンを置くことです。
今期の会社の目標や、
今期、会社はどうなって
いたいかという、いわゆる
目的をおたずねして、
答えられない経営者はおられ
ません。
あえて、明確にはしないという
方もいますが、無いわけでは
ありません。
そうであるなら、
今期の目標があって
目的があれば
達成したときの映像が
(どうなりたいか→どうなっている)
あると思います。
この映像が『ビジョン』です。
このときのビジョンを、まずは
作ることから始めていくことを
私はおすすめします。
動かなければ、今年も10年後
も、目標は達成できません。
目標・目的を達成できない
のは、ビジョンが描けて
いないから、と言えます。
イメージできないほど
不安になることはありません。
数字目標だけあっても
数字は記号ですから、それ
だけ掲げて達成するという
のは、
言われたことを言われた通り
にやるだけ、であれば別ですが、
本来はできないことです。
ビジョンをつくるのは
難しい、時間がかかる
→ 後から作ればいい
ではなくて、
まずは、今の自分につながる
テーマ(主題)でビジョンを
描いて目標達成することだと
思います。
お読みいただきありがとうございました。
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