目標設定が甘いと目標達成できない

第1005号

目標設定に使うことでも知られ
ているGROWモデル。

G:望ましい状態の明確化
R:現状の把握
O:方法の発見
W:行動の具体化

なかなか最初に望ましい状態
(理想の状態)を聞いても、
出てこないことから、

実際には現状の把握をして
から望ましい状態を明確
にすることも多いのですが、

この望ましい状態を設定する
のは、実際に達成することより
難しいかもしれません。
———————————————————–

□目標、目的の横にはビジョンがあります

目標設定が上手くできたか
どうかのひとつの目安は、

目標を達成した時の状態が
映像として思い浮かぶこと
だと思っています。

GROWモデルで言うと
G(ゴール)したときに
思い浮かぶ状態のことです。

目標設定は数字で設定する
ことが多いと思いますが、

実際には、それだけでは、
人は目標達成に向けて、動き
出せません。

大半の人は、数字からだけ
では、行動のイメージができ
ないからです。

ですから、行動できるような
映像が浮かぶところまでを
含めて、目標設定だと言え
ます。

達成したときに
「どういう状態になっているか」
という映像、イメージが浮かぶ
状態というのは、言い換え
ると、ビジョンです。

ビジョンというのは日本語で
言うなら、
見えるもの、光景、映像です。

目標、目的の横にはそれを
達成した状態の映像=ビジョン
があるはずです。

時間軸が3年先5年先10年先
のものだけにビジョンがあるのでなく

極端に言えば、明日の夕食を
映像でイメージしたものも、
ビジョンと呼ぶことができます。

ビジョンをまず作る、というと
そんな時間はかけられない、と
言われることもあるのですが、

本年度のビジョン
あるいは半年後のビジョン
であれば可能だと思います。

□その目標を達成するにはどれくらいの時間がかかりますか

現状と望ましい状態のギャップが
大きいと目標設定は難しいもの
です。

あえて目標を高くするのであれ
ばよいのですが、根拠なく掲げ
るのは、現状の認識が甘い、と
言わざるを得ません。

あるいは、経営者の方は、
どうしてもご自身のスピードで、
達成までの時間を設定してしま
いがちです。

設定した目標が、どれくらいの
時間でできるのか、というのは
見誤らないようにしなければ
目標は達成できません。

でも、半年で測るとできない
ことも、1年で見ればできる
ということもあり得るわけです。

少し背伸びしてやっと達成
するというような目標設定
と現状の間のギャップを埋
めていくことは、成長する
ことにつながります。

成長をあきらめないため
にも、

その目標の達成までに
1年かかるなら

まずは半年で到達できる
目標をGROWモデルで
設定し、クリアして

次の1年後の目標達成に
向けて、またGROW
モデルを回す

というのを繰り返すことが
現実的です。

時代の変化のスピードに
対応していくためには、
柔軟に目標を変化させる
ことは大切ですが、

それと目標設定が甘くな
ることとは違います。

目標には常にビジョンがあって
それを達成するための時間軸
を頭に置いて目標設定する
ことが大切です。

お読みいただきありがとうございました。

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