第1002号
人が辞めていくのはコミュニケーション
が悪いから。
そう考えて、人間関係を良くしようと
面談したり、対話を増やす、という
対策を講じることが多いのではないか
と思います。
打ち手はひとつではありません。
組織は3つの要素
(人材力×組織力×関係力)が
つながりながら、繰り返しループ
することで強化されていきます。
関係力のひとつであるコミュニケーション
を良くするためには、実は、その手前に
ある、「組織力」について対策を講じると
いう視点が重要です。
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組織の問題は究極
人材力と組織力と関係力に
集約されている、と考えています。
この3つの力を、私たちコミュニティ
では『SSR理論』と呼んでいます。
人材力:人の強みや弱み、価値観に
関すること
組織力:組織の構造や運営に関すること
ビジョン、目的、目標、ルールなどの仕組み
関係力:人間関係やコミュニケーションに関すること
人材力、組織力、関係力がループ
するように取り組みを実施すること
で、自然と社員のモチベーションは
あがり、
成果が次々と生まれるようになる
ことがチームビルディングです。
退職の理由として、人間関係を挙げ
る方は多く、直接的な理由を聞くと、
確かにコミュニケーション不足だと
思うのですが、
なぜコミュニケーションが取れないのか、
というと、
「上司が忙しそうで相談できない」
という意見を聞きます。
そこで、忙しくても面談できるよう
な仕組みにするために、
定例業務のなかに面談を組み込む
ことを考えます。
面談する、というのは、SSR理論
で言うところの「関係力」に対して
の打ち手でありながら、
定例業務の中に組み込むという、
「関係力」の前にある「組織力」
を良くするための対策の打ち手
だと考えることができます。
「面談をしましょう」と会社が
上司に指示するだけでは続きま
せんが
定例業務の中に入れることで習慣
化することができます。
ただ、単に面談すればよい
というわけではありません。
実際、面談時の上司の言葉に
失望した、という退職理由が
あったりします。
そこで、面談のやり方を上司に
学んでもらおう、と、したりする
のですが
やり方も大切ですが、
何を話すかはもっと大切です。
何のためにコミュニケーションを
取るのか、という「目的」「目標」が
まず前提にあってこそ、
面談は、その効果を発揮します。
関係力と組織力はつながって
います。
人が辞めていくのを止めるには、
コミュニケーションを増やすことと
同時に
会社や部署の目標、目的を明確
にして、それを指針に面談する
ことだと思います。
今自分がやっている仕事は
会社とどうつながっているのか
何のためにこの業務をやるのか
上司にしても、
「目的」や「目標」がわかって
いなければ、答えられないこと
が多く、それではコミュニケーション
が上手くとれません。
聞かれてもどう伝えればよいか
わからなければ、面談に後ろ向きに
なってしまいます。
打ち手はひとつではありません。
「上司と上手く話せない」
「忙しくて面談できない」
これらの言葉だけに反応して判断
せずに
人材力、組織力、関係力の視点を
持つことができれば
コミュニケーション以外の解決方法
も見つけられると思います。
お読みいただきありがとうございました。
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