問題は追及しない、解決しない

第971号

やっと地上波で、これからは日本の戦いが
見られると思っていたのですが

サッカーのアジアカップの日本対イラン戦は
日本の敗戦で終了しました。

これまでもイランとは死闘を繰り
返してきて、戦績は五分とはいえ、
国際試合8連勝していただけに
残念で、

ついつい、どうして、ここで、、、
と敗因を思い巡らしてしまいます。

サッカーはじめスポーツは
よく組織開発で事例として
取り上げられますが

人や組織の問題は、
「なぜ」
「どうしてこうなったんだろう」と
そればかり考えていても問題は
解決しません。

振り返りは大切ですが

「問題は追及しない、解決しない」で
来に矢印を向けたアプローチが有効
です。
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問題を解決する方法には2つの
アプローチがあります。

問題の原因を追究して、その原因を
なくすための解決策を考える
『問題解決型』

解決した状態や成功した状態を描き、
それを実現するための解決策を考える
『解決志向型』

理想の形と現状の差=出来ていない

この足りていない差を埋めるという
ことから、問題解決型は
「ギャップアプローチ」と言われています。

一方、足りていないものではなく、
持っているものを伸ばすという視点で
現状との差をみると、それは
「ポジティブアプローチ」と言われます。

過去に焦点をあわせるか、
未来にあわせるかの違いです。

従来の取り組みの多くは問題解決型
でした。

原因を追究していけば根本原因や
真因が特定でき、

問題になっていることを解決する
ときに有効な手段です。

一方、

原因が複数に絡み合っている場合は、
根本原因の解明は難しいです。

原因が解明できても、
適切な対策が見つからない場合も
あります。

なにより、適切な対策が見つかっても、
その時すでに状況が変わっていること
があります。

答えがひとつではない多様化の時代
には、ギャップアプローチでは、
効果がでないものがあります。

それが顕著なものが、
人や組織に関わる問題の場合で

ギャップアプローチをおすすめしないのは、
相手を追い詰めることでモチベーション
が低下し、状況や関係がますます悪化
する場合があるからです。

機械の不具合を追及するのとは
訳が違います。

解決志向型のポジティブアプローチ
は、こんな時に効果があります。

問題と原因、あるいは複数の原因が相互に
影響しあい、絡み合っている場合

原因はある程度特定できていて、
どうすればよいのかを解決すればよい場合

問題の対象が人や組織に関わることであり、
責任を追及しても問題が解決しない場合

「問題を解決する」という事に
主眼をおかずに、

メンバーの強みや価値に焦点を
あてて

ゴールを目指す、あるいは
なりたい組織を目指す、

そして、

達成したいビジョンを達成する
というものです。

問題を解決しようと思わないで
「どうなっていたらよいのか」
「どうしたら実現できるのか」

矢印を未来の理想のゴールに
向けます。

この思考を忘れないで取り組んで
いくことが

表面化していない問題も含めて
人や組織の問題を解決するため
には必要です。

真の問題解決は、
目の前にある問題を解決しよう
と追及するのでなく

理想の実現を目指すことだと
思います。

お読みいただきありがとうございました。
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