効き脳で自分の強みを知る

第914号

「どうして、効き脳診断をやっているんですか?」

こんな質問をメルマガ読者で
セミナーに参加してくださった方から
先日受けました。

経営者団体で効き脳診断のセミナーを
おこなったときも、懇親会でそんな質問が
でました。

人材育成や労務問題、いろいろご相談を
受けるほどに、コミュニケーションエラー
を実感する毎日です。

相手を知ることは大切です。

でもその前に、まず自分のことを
知らないと、人のことはわかりません。

自分の思考の特性を知っていただき、
マネジメントに活かしていただくために
効き脳診断(ハーマンモデル理論)を
実施しています。
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人は変えられないけれど
自分は変えられる。

耳にしたことがある方、多いと思います。

人は変えられない、とは言っても
やっぱり目に入る相手の行動に
いらっとしたり、
一言、言いたくなったり。

これって、思考が違うための
ギャップによるものです。

人と人の思考の違いを知るために
まずは自分のことを知ることから、
ということで、

効き脳診断で、違いを実感して
いただいています。

人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。

それぞれの機能を分けると

A:論理的、理性的=理論派

B:堅実的、計画的=実務家

C:感覚的、友好的=人情派

D:冒険的、想像的=アイデアマン

図で表したものがこちら

Aか?Bか?Cか?Dか?

人によって活用している
「場所」が違います。

場所が違う=思考が違う
というわけです。

たとえば、飲みにいって
会計しているとき

効き脳Dの強い人は、
すでに気持ちは、
次はどのお店に行こうかなって
思うような人。

アイデア出しに優れ、
変化を好む脳の思考です。

効き脳Bの強い人は
お金使っちゃった~ 
明日から貯金しなきゃっ
ていう堅実で、計画的な脳の思考です。

効き脳Aの強い人は
一人いくらかな?って計算します。

数字に強く、分析する脳の思考です。

効き脳Cの強い人は
人数で割り切れなかったら
私が出すよ、という
みんなが喜んでくれることを
良しとする脳の思考です。

会計ひとつとっても
全然違うものです。

Bからすれば、まだお会計も済んで
いないのに、もう次どこ行く?と
話をしているDの言動は
ちょっと信じられない、って感じです。

ここに、ギャップが生まれます。

どちらが良い、悪いではありません。

思考の特性が違うということです。

私は
A:60
B:62
C:53
D:25

ABCの点数が48点以上あり
これは、ABCの思考が強い
三重優勢と言われるものです。

私の場合、基本的には
最初はBの保守的な思考で
考え出して、

次にAの思考で分析して、

最後はCの人間関係を加味して
判断する、という傾向です。

3つの思考で考えるので、
ただでさえBは保守的な傾向があるので
決めるのに時間がかかります。

その代わり決めたら
コツコツ確実にやり続けます。

Dが強い人からは
自分の意見にBが強い人が
賛同してくれると心強いと
言われます。

堅実なBが賛同して行動して
くれるなら、うまくいくだろうと
思うからです。

「AとC」
「BとD」は

脳の対角線上に位置することから
最もコミュニケーションが難しいと
されています。

でも、お互いの違いを
許容し合えれば、強力な
「補完関係」になることが
できます。

でも思考の違いを知らないと
関係決裂、ということもあり得ます。


正直、思考がまったく逆の
Dの強い人の創造力に憧れることも
あります。

Dの数字を増やすような
意識をすれば、少しは増えますが

それでもBの数字を上回る
ことはありません。

だったら、自分の『強み』である
AやBやCをより活かして、

Dの強い人の助けを借りたほうが
合理的で生産性がよいという
ものです。

記憶に新しい野球のWBCは
選手の強みを活かしきって
いました。

組織の成果を出すには
人材力×組織力×関係力ですが

普段なかなか人材力を意識することは
少ないものです。

組織力の代表的な例の
『仕組み』と
関係力の代表的な例の
『コミュニケーション』で

組織を回していることが多い
のではないかと思うのです。

そこに、人材力の代表的な例の
人の『強み』を
効き脳診断によって明らかにして
意識することをプラスすれば、

再現性のある成果を作り出すことが
できると考えています。

チームビルディングとは、
個人の強みと長所を
最大限に活かすことです。

実は、個人の強みと長所を
最大限に活かすというのは、

ドラッガーが言う
マネジメントのことです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「第一に、マネジメントとは、人間に関わることである。
その機能は、人が共同して成果を上げることを可能とし、
人の強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである。
これこそが組織の目的である。」
             出典:チェンジリーダーの条件
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

このマネジメントを実践するために
チームビルディングに取り組んでいます。

経営者団体のセミナーのあと、
効き脳診断で、皆さん自分の効き脳に
興味津々。

質問がひと段落すると、
家族や同僚、部下に対して

「言葉の選択気を付けないと」
「相手にはどう伝わっているんだろう」

と、相手との関係性に意識が
向かっていきました。

組織のなかで
人の強みを意識したり
活かすことが難しいと
考えるかもしれません。

まずは、自分の強みを
自覚して、意識することから
始めてみることが第一歩では
ないかと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
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