第890号
社長から相談があると言われて
訪問すると、
やろうとしていたプロジェクトに
経営幹部全員から反対されたといいます。
何より、NO.2になってほしいと
思っていた若手幹部に
「社長、早すぎます」と言われた
ことがショックだったようです。
確かに、NO.2の方からみると
早かったんだと思います。
それは、プロジェクトについて
ずっと考えてきた社長と
つい最近聞いたという幹部の
「時間差」が
そのまま「理解度の差」に
なってしまっているからです。
早すぎるというのは
まだ話が理解できていない
ということです。
だったら、この差(ギャップ)を
埋めるしかありません。
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社長の思考のスピードが
速くて、社員がついていけない、
というのは、
関与先の会社で、たびたび
耳にします。
大げさでなく24時間
なにがしか仕事のことを
考えている社長と
会社にいる時間内(だけ)は
仕事のことを考えている、
というのでは、
考える時間の長さが違う分
理解度も違って当然です。
ですから理解度の違いによる
ギャップは、
コミュニケーションに時間を
使えば、埋めることができると
思います。
無理に理解を深める対話の
時間をはしょって(省略する)
進めようとすると
ますます「早すぎる」ことに
なってしまいます。
そもそも、
コミュニケーション、
つまり対話ですが
対話のないところに
信頼は生まれません。
相談いただいた社長が
ショックを受けたのは
先代からの古参の経営幹部
だけでなく、
歳が近く、社長自身が
No.2にと考えている幹部に、
早すぎると言われて
しまったことのようです。
でもそれはNo.2の方も同じです。
もう少し早く、相談してくれて
いれば
という思いもあります。
実は、社長もNo.2も
対話が足りていないことは
わかっているのだと思います。
でも、わかっていることと
(行動)できることは違います。
社長は、
たくさん話してきた
伝えてきたと思っても
それだけでは対話とは言えません。
No.2がこれまでプロジェクトに
何も意見を言わなかったのは
イメージできるだけの
情報が足りていなかった、
ということでもありました。
人と人は違うというのは
1回や2回の説明では
共有できない、という
ことでもあります。
何より社長がプロジェクトを
やりたいと思う理由は何なのか。
新規プロジェクトをする
「目標」とその先にある
「目的」の共有化が必要です。
どの組織にも
組織というからには
目的と目標があります。
会社の共通言語として
これらを明文化して
日常業務に落とし込めているか、
と言えば
実は、できていない
会社も多いと感じています。
そこを明確にできていないと
そもそもプロジェクトについて
検討できません。
対話すること自体が
目的になっては、話が
進みません。
それではコミュニケーションは
時間がかかるだけの
単なるコストになってしまいます。
何のためにこれをやるのか
目的、目標とどうつながっているか
対話は、そこを理解して
共有するための必須のものだと
捉えることができれば
対話、コミュニケーションを
とるという行動に、
1歩踏み出せるものだと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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