第888号
『信じて任せて感謝する人』
これはWBCで日本代表を率いた
栗山監督について、
白井ヘッドコーチが表現した
言葉です。
村上選手の起用など監督の信じて
任せる姿勢が確かに行動に現れて
いました。
先日研修の合間に参加者の方と
お話ししていて、全部任せるのは
現実的に難しいよなぁと
おっしゃっていました。
では、どうすれば現実的に
任せられるでしょう。
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難しいとおっしゃった方は
やっぱり指示しないわけには
いかない、とも
おっしゃっていました。
では、段階的に任せるのは
どうでしょう?
実際やってみると、
結局わからないことが
あると、
そこで仕事が止まって
しまったそうです。
任せた側としては
「なんで聞いてこないんだ」
ということになったと言います。
任せられた側は、
任せられたからには、
ひとりでがんばって、
質問してはいけないと
思ったようです。
これでは確かに上手くいきません。
やっぱり、任せるより
指示したほうが現実的、と
なってしまったのかも
しれませんが
任せるか、指示するか
二者択一ではないと思います。
上記の場合も、
お互い、これが出来ていれば、
上手くいったと思うんです。
”対話”です。
任せた側は、
上手くいっているかどうか
確認すればよかったのだと
思います。
任された側は、
やっぱり質問すればよかった
んだと思います。
欠けていたのは
「対話」コミュニケーション
です。
そもそも、対話がなければ
質問することを躊躇するのも
わかります。
だからといって、
「ちゃんと対話はしてね」
と、人事が、任せる側の人に
指導するだけでは結局同じです。
上手くいきません。
・状況確認するために話しかける時間がとれない
・忙しそうで聞けない
やっぱり、そうなってしまいます。
必然的に対話する。という
仕組みづくりが必要だと思います。
なぜそこまでして
仕事を任せることが必要
なのでしょうか。
任せるのは任せた社員に
育ってほしいから。
確かに任せられた仕事が
経験となって
成長してもらうことは
大きな目的です。
もうひとつは、
今の時代だからこそ、
任せる側のマネジメント力を
高めることも目的だと
思います。
リーダーがトップにいて
チームを率いて指示を出す形だけが
リーダーではありません。
野球のWBCを見て
リーダー像が変わったと
感じた方も多いと思います。
むしろ、
チームで目標を共有し
皆で強力しあって達成するのを
下から支援するリーダーが
これからの目指すリーダー像
だと思います。
そのためには、任せる段階で
会社として、仕組みを作って
おくことが、大切です。
たとえば、
定例の進捗ミーティングを
あらかじめ設定することで、
”相談できる場”を確保し、
同時に
”進捗確認できる”
という設計です。
信じていても仕事を任せるというのは
大きな責任や覚悟が伴います。
だからこそ、成功させるための
設計が必要です。
組織づくりの成功は
やはり人材力×組織力×関係力を
回していくことです。
対話(コミュニケーション)→関係力
仕組みの設計→組織力
そして
任せられる側の能力、思考をちゃんと見られているか→人材力
この3つをちゃんと回して
いくことができるよう
設計することが
仕事を任せることが上手くいく、
ポイントだと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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