第871号
2022年4月から中小企業でもパワハラ
防止策が義務化されたことから、
いくつか研修のご依頼を受けて
実施しています。
私が研修でお伝えしているのは
パワハラをなくすという視点よりも
パワハラの起こらない組織を作る
視点が大切だということ。
そもそも、価値観の違いが
パワハラを生んでいるので、
起こさないためには
「対話」が重要だとお伝え
しています。
対話、つまりコミュニケーション
です。
こうお話すると、
受講してくださる皆さんが
おっしゃるのは、
部下の話をよく聴くようにします。
ということ。
話を聴くことは大切ですが、
それだけではないですよね。
コミュニケーションも
対話も双方向です。
聴くだけでなく、伝えることも
大切です。
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お互いの価値観の違いを知って、
違うからこそ、対話という
コミュニケーションを通じて
お互いの違いを認識し、
共有することが大切だと
思っています。
相手の話を聴く意味は、
相手がどんな人なのか
知ることだと思うんです。
相手を知ることで、
どんなふうに伝えれば
伝わるか
相手のレベルにあわせた
伝え方をするためです。
ですから、聴くのは
話を伝えるためでも
あることを、
忘れないようにしてほしい
と思っています。
でも、どうやって伝えれば
よいのか不安、という方も
おられます。
言いたいことを言いたいように
話すとパワハラになってしまう
可能性があります。
伝える手法として
フィードバックや1on1は
もちろん重要です。
そして、それと同じくらい
気を付けたいことがあります。
パワハラにならないために
気を付けることとして、
『感情的にならない』
というのがあります。
感情的になったときの状態を
想像してみてください。
一方的にまくしたてて
いないでしょうか。
こういうときって
いわゆる「自己主張」が
強い状態です。
自己主張そのものは
悪いことではありません。
ただ、相手の主張の強さより
上回ってしまうと
相手に伝えたい言葉は
伝わりません。
耳障りな雑音なだけで、
耳に入りません。
相手の自己主張の強さに
合う強さで、伝えることが
必要です。
強いときだけが問題では
ありません。
弱いのも同じです。
相手の話を聴くだけでは
自己主張が弱い、
ということです。
対話は双方向です。
言いたい意見は、
伝えてよいと思います。
なぜなら、
伝わったからといって
相手が同意するかどうかは
相手次第だからです。
伝えることを躊躇する
必要はないと思います。
ところで、
伝えるときの自己主張の
強弱を、いかにコントロール
するか。
難しそうでしょうか?
私の経験で恐縮ですが
相手の話をしっかり
聴いていれば、
自然と声のトーンは
相手に合っていくものです。
しっかり聴いているから
合わせられます。
それでも、自己主張が暴走
してしまったら、
ひとまず
「で、〇〇さんはどう思うの」と
同意を求めるでもなく、
聴いてみてください。
私の場合、この言葉で冷静に
なることができます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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