第866号
昨年末初めてお会いした方に、名刺の準備がなく、
お渡しできなかったので、お詫びもかねて
あらためてご挨拶の年賀状を出しました。
そうしたところ
メールで、デジタル環境への移行や
自然環境意識の高まりも鑑み、
今後はメールでのご挨拶とさせて
いただきたいという返信が届きました。
確かにそういう時代だなぁと思いつつ、
正直なところ、一瞬、モヤモヤして
しまいました。
「私なら~」という価値観が頭をもたげて
しまったんです。
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年賀状をやめた方も多いですし
メールその他SNSで年始のご挨拶を
する方も増えてきたことは十分承知
しています。
私自身も、どのタイミングで「年賀状じまい」
するか考えています。
にもかかわらず、
メールを読んだ最初の自分のこの
感情に、
やっぱりコミュニケーションって
大事だなぁって感じました。
私なら、年賀状が届いたら、
初対面だからこそ
寒中見舞いで後日、年賀状を
やめたことを知らせるけどなぁ
と思ってしまったんです。
この「私なら~」という、いわゆる
価値観が顔を出してしまっての
モヤモヤです。
そもそも名刺を持参していなかった
自分を棚に上げて。
そうして、私はどうしたかというと
そのメールを3回読み直しました。
なんとか気持ちを理解しようと
したのです。
コミュニケーションの第1歩は
相手に興味を持つことだと思います。
目的は意味を共有するためです。
そのために、相手視点で物事を観ようと
することが重要です。
それが、私にとっての3回読み直す
という行動でした。
3回読んでみて、どこか読み飛ばした
ところはないか確認したり、
ネットで年賀状をやめるときの
文例など検索して、
あながち、送り主の伝え方や表現が
間違っていない、一般的なんだという
情報を入手し、
ようやく感情をフラットにして、
文章を読みなおせました。
今回は、まったくの初対面の
新しい仕事仲間で、
言葉も一言二言交わしただけで
情報が少なかったことが
相手の心情を推し量ることができず
即、自分の価値観が先行して、
モヤモヤとしてしまいました。
まだまだだなぁという思いと
やっぱり関係性ができていないと
コミュニケーションは難しいなぁ
ということを、
年始早々気づかされた出来事でした。
自分の正論は、あくまで
自分の価値観に過ぎない
ということですね。
ブログでもそうですが、
単純に文字数を増やせば
感情が伝わるというものでも
ありません。
ましてや価値観など、
対面でいくら話したとしても
わかりあえないもの
と思っていて丁度よい、です。
だからこそ、
話したいことをそのまま書く
のではなく
どうしたら伝わるだろう
と、考えることは非常に
大切で、
どうしてそう思うのか、
そう思ったのか等、
事例だったり、背景を伝える
ことが、伝わることの助けに
なります。
昨年大評判だったドラマ「silent」
作者が伝えたかったことは
最終回主人公の女性が言った
“わかりたいと思っているから
全部はわからないかもしれないけれど
伝えることを諦めないでほしい“
というセリフに作者の想いが
集約されていました。
伝える”やり方”は大事ですが、
限界があるからこそ、
あきらめないという思いが
大切だと思います。
私個人の行動指針は、
“何度でも伝え続ける”
言葉だけにこだわらず
伝わるように、
伝え続けていきたいと
思っています。
このブログに訪問してくださった方に
何かひとことでも心に伝わることが
できればと思って、書いていきたいと
思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
お読みいただき、ありがとうございました。
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