第845号
今、秋から始まった朝ドラを観ています。
『舞いあがれ』
10月第2週の舞台は五島列島。
主人公の舞ちゃんがおばあちゃんと
ふたりで暮らす日常のなかから、
徐々に成長していく様を、優しく
綴っています。
何気ないおばあちゃんの発する言葉が
金言だとネットでも取り上げられていますが
「失敗は悪いことではない。
できないことは次にできるようになればいい。
できないなら、できることを探せばいい。」
この言葉には、舞ちゃんだけでなく
私も勇気をもらいました。
失敗はチャレンジしている証拠。
ミスとは違います。
仕組みづくりも、最初に目指すのは
チャレンジ。
やってみることです。
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朝ドラの舞ちゃんは、
今週、おばあちゃんのジャムづくりの
お手伝いにチャレンジすると決めたのですが、
瓶からこぼしてしまったり、
収穫したビワを落として
ばら撒いてしまったり。
それでも、2度目の瓶詰めでは、
しっかり、こぼさないように
瓶にジャムをつめることができました。
失敗から学び、成功に結びついたわけです。
ミスと呼ばれるものは、チャレンジとは
別物で、うっかりミス、に代表されるように
そこから学びは生まれないものを指します。
「次にできるようになればいい」と
おばあちゃんの言うように
ミスと失敗は、はっきり分けて考え
なければ、学びの機会を損失して
しまいかねません。
伝票処理が、ミスなく
仕事が回っている。
というのを、一般職の評価項目にしている場合、
ミスの数は、その時点では
減点対象かもしれませんが、
『仕組みづくり』の視点で言えば
失敗という経験を積んでみないと
上手くいく仕組みにはならないと
とらえることができます。
いかに失敗しないか
ではなく
いかに行動してもらうか
ここに焦点を当てることが
新しい試みや仕組みづくりには
重要です。
仕組みづくりを考えるとき、
できない → できる
一足飛びに考えてしまいがちです。
「できる」までには、いくつかの
工程があります。
人材力×組織力×関係力
この3つの要素のループを回していくことで
組織は強化されると考えていますが、
なかでも、
人はなかなか変われない。
という事実は無視できません。
知らない
↓
知っている
↓
やってみる
↓
わかる
↓
できる
(ホメオスタシスの壁より)
この手順は、言い換えれば
人の成長(=人材力)の経緯です。
この流れを踏んでいかなければ
仕組み(=組織力)は機能しない
と思っています。
「おばあちゃんやお母さんのように
できるようになりたい」
と言った舞ちゃんですが
そう思ったからといって
すぐにできるようにならないものです。
できたり、できなかったりを
繰り返して、だんだんできるように
なっていきます。
ずいぶん自分から行動できるように
なった舞ちゃんも、
島に来て早々、失敗した凧あげは、
トラウマが頭から離れません。
それを見ておばあさんも
「もう少しだな」と言っていました。
仕組みづくりにとりかかるとき
ゴールは”できるようになること”
です。
でも、それは少し先の話で、
まずは行動すること。
そして、
”「やってみる」が、継続して
できるようになることを目指せばいいんだ”
と思える環境(=関係力)を作れる
ようにしていきたいものだと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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