トップが変わるだけではチームは変わらない

第844号

プロ野球もまだ日本シリーズは残っていますが、
すでに順位が決定して、監督の交代が発表されています。

スポーツの世界では、チームの成績が悪いと、
どうしてもトップを変えて、心機一転をはかります。

その気持ちはわかりますが、
果たしてトップを変えればチームは
変わるのでしょうか?

トップの人を入れ替えても
あるいは、トップの意識が変わっても
それだけでチームは変わりません。
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お客様で、親子間の事業承継をする場合、
承継する前に5年程度かけても、
引き継いだ後、さらに5年間くらいは、

必死で社内との会話に時間を割いている
後継社長を見てきました。

優れた上司に交代したとしても
やはり変革には時間がかかります。

それは、トップが交代するだけでなく
社長自身が気づきや学びで、意識が
変わった場合でも同じです。

組織づくりの課題について
話をしている最中に、

「僕が変わった方がいいのでしょうね」と
社長がボソッとおっしゃることがあります。

確かにそうだなぁ、と思うことも
多いのですが、

変わったほうがいいのでしょうね。と
おっしゃっていることと
ホントに変わりたいと思うこととは
違います。

こんなとき私は、

「変わらなきゃと思った時がきたら
変わればいいんじゃないですか」

とお伝えします。

人は変わりたいと思ったときに
変わるものだからです。

一方、社内で一番学んでいるのは社長だと、
これまで多くの社長を見ていて、
そう感じています。

ですから、いち早く変わるのは
社長だったりします。

そんな社長が
「組織を変えたい」と
おっしゃいます。

自分も変われたんだから
社員も変われるはず。

そんなふうに考える気持ちは、
もっともです。

私もそう思いますが、
変わるタイミングは人それぞれです。

人によって、気づくタイミングが
違うと頭ではわかっていても

ビジョンを創ったり
人の配置を変えたり

きっと何か、変わるだろう
と思ってやってみるのですが、
なかなか組織が変わらない

お金も時間もかけたのに、
どうしてでしょう?

というご相談も受けたりします。

「どうしたら変えられるか?」
そんなふうに考えても、
なかなか結果が出ないのは、


いわゆる「仕組み」を変えたとしても
それを扱うのは「人」だからです。

人も一緒に成長していかないと
仕組みは機能しません。

たとえば評価制度について、
期限までに評価シートを回収して
会議で点数をつけて
処遇に反映させて
フィードバックして

というように、仕組みとして
やるべきことをやれていて、
スムーズに回っていることを

機能しているとは言わない
と思います。

とにかく、ないよりあったほうがいい
という会社もあるので、
その場合は別です。

自分で変わると決めない限り
人は変わることはありませんから
やらされている感があるうちは
うまくいきません。

変わりたいと思ってもらえるように

たとえば、

・ビジョンを示すこと

・目標を伝えること

そして
・フィードバックすること

何より、変わることを
信じることも大切です。

ですから、どうぞ社長には
あきらめて、せっかくのご自身の気づきを
放棄しないでほしいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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