第837号
最近テレビやラジオで気になる発言が
あります。
それは、何かについて問われたときに
「知らない」という返しの言葉です。
「こういう番組があったよなぁ」と
50代のパーソナリティがなつかしそうに
話をすると、
20代のアナウンサーが
別に笑いを取るためでもなく
普通に「知りません」と答えるのです。
「知らないの?」と聞くから
「知りません」と答える
ケースもありますが
悪びれずに言っていいのかなぁ
って、ちょっと思っていました。
知らない、とか
できませんと言うのは
恥ずかしいもの、
として育った世代だからの
違和感なのかなぁとも思っていたのですが。
そこにちょうど、LinkedInというSNSで
知らないというのは突き放したような
印象を与える
「わからない」と言うべきところを
「知らない」と言うと
聞く側を”ザワっ” とさせてしまう
という投稿を読みました。
そうです!
「知らない」ではなく
「わからない」なら
こんなにザワザワしないんです。
「知らない」というのは
自分には関係ない”他人事”
と、拒絶されているように
感じたのです。
でも、気にならない人も
いるのですよね。
まさに人と人は違う、ということなんですね。
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「わからない」というのは
いったん”自分事”として
受け入れたうえでの言葉です。
じゃあ、普段から意識して
「知らない」と「わからない」を
使い分けているかといえば
誰でも自然にできるもの、
と思っていました。
でも、自分事とか他人事とか
意識せず(拒絶するつもりでなく)
何でも「知らない」
という言葉ですませてしまって
いるだけなら、
本来の言葉の選択が間違っている
ということです。
ただ、言葉の使い方の違い一つで
その人を判断してしまう
影響力があるのも事実です。
現に、私はこのアナウンサーに
良い印象を持ちませんでした。
言葉の選択を間違う
ということでいうと、
効き脳によって、
それぞれ典型的な言葉が
違います。
効き脳については
https://www.fortina.co.jp/kikinou/herrmann/
簡単に言うと
「効き脳」すなわち人の
思考パターンは4つあります。
A:論理的、理性的
B:保守的、計画的
C:友好的、感覚的
D:感情的、全体的
A(論理的、理性的)思考の人は
理路整然と、事実に基づく話し方を
しますが、人の気持ちを尊重しない。
ところがあります。
たとえば
「知らないから知らないと言って何が悪い」
という感じです。
このAの思考とコミュニケーション
ギャップが一番大きいとされる
C(友好的、感覚的)思考の人は
人の気持ちや感情が優先で
統計とか事実とかは関係ありません。
「言い方」にこだわります。
私もCが強いので、
本来の言葉の意味云々の違和感の前に
「『知らない』という言い方はないんじゃないの」
と、無意識に反応してしまったところが
あります。
Aにとっての典型的な言葉遣いが
CにとってはNGワードになって
しまうことがあります。
人と人は違うということは
選ぶ言葉、気にする言い方も
違うということです。
どちらが正しくて
どちらかが間違っている
というわけでもなく
違うことを前提に
進めていくしかありません。
ポイントは
相手の立場にたって考えられるかどうか、
です。
つまり自分事として話ができるか
どうか、です。
そしてこれが、双方向のコミュニケーションの
第一歩だと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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