第810号
人に関する問題があるとき
頭に浮かぶのは
“コミュニケーション”
人と言えばコミュニケーション。
ではないですが、
問題があると
「コミュニケーションが
とれていないからダメなんだぁ」
と妙に納得してしまうことは
多いものです。
それほど重要なものだと
誰もが知っているはずなのに
一方では、
「面談やフィードバックの時間を取れない」
という声を聞きます。
年2回を4回に増やしてください
とお願いしてみたら、
「業務が回らない」
「これ以上時間はとれない」
と、食って掛かってこられる
こともあります。
仕事にコミュニケーションは必要ないのでしょうか?
—————————————-
コミュニケーションの重要性は
わかっていても
個人的に思うのは、
製造業など人に関する業種でないほど、
それが日々の業務とは
つながっていないのかもしれない
と感じています。
毎日の仕事のやり方の手順に
「コミュニケーション」は必要ない
ということなんだと思います。
工程を、上司、先輩の指示通り、
部署のマニュアルで受け継がれている
効率のよい仕事のやり方(仕組み)
で、やっていて問題なかった、
ということであれば、
私がブログでもお伝えしている
人材力×組織力×関係力の
人×組織(仕組み)だけで十分で
関係力(コミュニケーション)は
意識しなくても回ってきた、
ということなんだと思います。
でも、組織の成果は
人材力×組織力×関係力が
つながってこそ、です。
・働き方改革で生産性向上が求められる
・リモートワークで働き方が変わった
・新規プロジェクトや開発に取り組む
というように、
今までやっていたことのレベルを
一段上げる、
あるいは変化させるためには
コミュニケーションの必要性は
見過ごせません。
実は『コミュニケーションが大事』
と一番わかっているのは経営者です。
社員が自分たちで考えて行動してほしい、
と経営者の方の多くは思っています。
自分たちで考えて行動する
「組織」になってほしい
というのであれば、
自ら意見を出し合って
相手の意見を聴き、
自分たちで行動を決める
ということができることが
必要です。
自分たちで話し合って=コミュニケーション
必須だと思うんです。
経営者も大事だということは
わかっていても、
そこに時間というコストをかける
必要性があるか?
というと、なかなか腹落ちしないのだと
思います。
組織の成果を出すには
人材力×組織力×関係力です。
コミュニケーションという
関係力をよくするためには、
ダイレクトに関係力強化(例えば研修とか)に
取り組んでも効果は十分でません。
人材力×組織力×関係力は
矢印でつながっていて、
影響しあって、回し続ける
イメージです。
関係力をよくするためには
その前にある組織力を
からめることで
関係力もアップすると
いうものです。
具体的には、関係力をあげるための
組織力(仕組み)を作るということで、
それが、面談や
フィードバックを
あらかじめスケジュールする
ということです。
でも、その前に
もっと大事な仕組みが
あります。
ビジョンやミッション、
目的、目標も、
組織力(仕組み)です。
・どうなりたいのか
・なんのためにやるのか
これらがあれば、
あるいは思い出せれば
「業務が回らない」ではなくて、
「どうしたら回るようになるか」
と考えられると思います。
そうして、
コミュニケーションは業務になる。
のだと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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