チームで問題を解決する

第767号

先日、お客様の会社の
会議にサポートとして参加しました。

社長から、うちの会議は
最後は自分がリードする形に
なってしまう。

何も決まらないで終わって
しまうことがある。

自部署、自部門以外の
ことには、

どこか他人事というか
遠慮しているというか

一度参加してみてほしい
というご要望でした。

みなで集まって会議する
というと、

そこで出た解決策は、
みんなで出した意見で
解決しているように
思いますが、

実は会議は多かれ少なかれ
一人の人間の意見に左右される
ことが多いものです。

うまく解決策が出てくれば
よいですが、多様化で
スピードが求められる時代

ひとりより組織(チーム)として
解決するほうが視点が増えて、
生産性も高いというものです。

チームの力で問題を解決するとは
どういうことでしょうか。

今日はそんなお話です。
————————————-

今回参加した会社の問題は、
〇〇センターの離職者が増えている

特に3年未満で辞めていく
人が多い。

他部署の若手にも影響が
出始めている。

ということで、

この問題を管理職会議で
話し合うことになりました。


「センター長の言い方がきつい
からだろう」

と断定的にいう人もいれば

「人事の採用戦略が
まずいんじゃないのか。
僕が人事のときは、
こんなことはなかったよ」

と、責任の所在を追及する
人もいます。

ここから見えてくるのは

この問題をまだ、自分たち
全員の問題として
とらえられていない

ということです。

問題の解決に必要なことは
本質を明らかにして
どうやって解決するか、
です。

そのためには、まず
誰かの問題でなく
私たちの問題として
向き合わなければ

そのうちいつものように
誰かが良い意見を
言ってくれるだろう

ということでは、

ただ時間が長くなるばかり
です。


一人の提案だとしても
合意すれば、
みんなの意見の総意に
なるかといえば、
そうとは限りません。

なにより決めなければ
ならないのは、

解決策ではなく
解決するための行動です。

それぞれがそれぞれの立場で、
どんな行動に移せるか

そこまで出してこそ
みんなの力で出した
解決策と言えます。

そのためにも

スタート時点で
皆が問題を自分ごと
として共有できるか、
が、大事になります。

こんな質問をしてみました。

「あなたも含めた
みんなの問題として、
どう思いますか?」

「〇〇センターに質問して
明確にしたいことはありますか」

解決のために
意見をだしてあげている

という姿勢では

解決できないことに、
気づいていただきたかったんです。

私たちの問題としてとらえ

私たち全員で解決する

いわゆる文殊の知恵で
解決策を導き出すことが
チームで解決するという
ことだと思っています。

一方的な意見の出し合い
だったものが

キャッチボールのように
つながってきました。


そもそも、会社としての
社員の教育プログラムが
なかったことが浮き彫りに
なってきました。

真の問題が見えてくると、
当事者とされていた
人事やセンターだけでなく、

各部署として、
どういう行動をするか

部長たちが発言するように
なりました。

「次の会議は果たして
行動できたかどうかの
振り返りから始めてみてください」

とお伝えして

全員の方に”意思確認”して
会議は終了しました。

社長からの次の会議の
結果報告が楽しみです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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