第756号
2021年の社会保険労務士試験の
合格合格率は7.9%
前年の6.4%よりは上がりましたが、
まだまだむずかしそうです。
毎年の開業者数は、合格者数の2割程度です
(その年、合格した人の開業率ではありません)。
当たりまえですが、取得目的は
みな同じではない、ということですね。
私は、取得してから半年ほどで
開業しました。
当時の私は、選択というより、
準備も何もせず、無鉄砲な
だけだと思っていましたが
今から思うと、無意識でしたが
開業という『選択』をしたという
ことだと思います。
勿論、開業しなかった人もまた
開業しないという選択をしたと
いうことです。
そういえば、通っていた
予備校の先生に開業報告に行ったとき、
開業するだけが選択肢ではない、
と言っていただいたことを
思い出します。
チームビルディングを学ぶなかで、
人が選択するときは
何らかの快を求めて選んでいる
ということを知りました。
不快でなく、快を選ぶ
たとえ、周りはどうして
そんなことをするんだろうと
思うようなことでも
本人にとってなにがしかの
心地よさがあって選択している
というものです。
つまりその人の価値観が
選択にはあらわれます。
私自身、人脈も何もないのに、
履歴書何十通も送って
ようやく入った会社を
辞めて、開業しました。
普通に考えれば、
どうして? っていう
感じもあったかも
しれません。
私自身もずっと忘れかけて
いましたが
このとき、
もっと多くの人に喜んでもらいたい
そのために、手に職つけて、
専門家として、それを極めて
生きていきたい
こんなことを考えていたものです。
だったら、別に税理士でも
よかったはずですが、
1回の試験で合格できること。
私にとっては、
お金より人に関与するほうが
正解がなくて、おもしろそう、
と思って
まず、この資格を取得することを
選択しました。
私にも、確かに
“おもしろそう”
という選択の基準が
ありました。
無意識だったと思うのですが
・楽しい
・おもしろい
という快を求めて
選択していたわけです。
20年近くやってきて
他の選択肢もあったかも
しれませんし、
この選択が正解かは
わかりませんが、
選択、すなわち
自分で決めた結果が
今、ここにあります。
選択したのが無意識で
あろうとなかろうと、
責任が伴います。
開業したことを、たとえ
後悔したとしても
責任転嫁はできません。
自分で決めたことですから。
開業してから
辛いことがあるとすれば、
やっぱり、
日々選択の毎日で
そこには責任という
重圧がのしかかって
気が抜けない、という
ことです。
今日のお昼は何を
食べようかなぁという
選択なら、
無条件に楽しいのですが、
それでも、
食べて太れば
言い訳できない
責任が伴います。
考えてみれば
責任感と向き合う
毎日です。
責任が伴うからこそ
選択するのは、快が基準
でなければならない
とも言えます。
不快を避ける、という
選択では、長くは続けて
いけません。
人は納得しないと
行動しません。
だから、不快を避ける
だけでは、
行動までは、つながりません。
人生は選択の連続です。
快ばかりを選択基準に
できないよ、
と言うかもしれませんが、
それでも、あなたの選択で
続いていることがあるとすれば
それはやっぱり
快を選択しているのだと
思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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