スキルとテクニック

第739号

パラリンピック
おもしろいなぁ、人間ってすごいなぁって
ついつい見てしまっています。

なかでも、車いす競技を見ていると、
器用にキュキュッと車いすを操って、
そのスピード感といい、技術の高さ。

すごいです。

これって、テクニックがすごいって言うのかなぁ

スキルかなぁ

何故か、そんなことが頭をよぎりました。

いわゆる基礎練習や反復練習で
培われる「技術」は、テクニック。

今回、ラグビーや、バスケット
双方ともに快進撃の源は
強化してきた守備力の高さです。

状況に応じて、相手に密着して
車いすの方向を変えるのを
邪魔し、防御を遅らせたり。

これら、状況判断を伴って
発揮できる「技術」はスキルと
呼ぶものでしょう。

日本語に訳せば、どちらも
「技術」とも訳せるこの単語。

あまり違いを意識せず
普段、使ってきたように
思います。

仕事で言えば、評価シート。

技術について評価している
項目がでてくるのではないかと
思います。

直接的に
「知識や技術、あるいはスキル」を
評価項目に設定している場合があったり

たとえば、情報収集力
というように、

能力項目のひとつとして、使っている
こともあります。

使う名称が、技術でも、
スキルでも〇〇力でも
よいのですが、

スキルとテクニック
どちらが評価項目にふさわしいか?

ということではなくて、

どちらの意味で、自社では
評価対象としているのかを
しっかり理解して、評価する
ことが大切です。

定義が評価する人によって
あいまいになっているのは
避けたいです。

あるいは、
評価者にはテクニック
というよりは、

「評価者スキル」というものが
求められます。

・目標設定の支援
・評価者エラーの回避
・フィードバック面談

これらの研修を受けたことが
ある方は多いと思います。

特に、評価者エラーは
毎年、評価者研修で
取り組んでも

なかなかエラーがなくならないと
言われています。

どうしても年に1回程度の
研修だけでは難しく

断片的なテクニックを
スキルにもっていくには

日常での実践や経験を積む
ことが必要で、

それなりに時間がかかります。

部下面談の頻度を増やす
取り組みをされている
会社も多いと思いますが、

上司と部下の意識のギャップを
小さくしたり、

そもそもコミュニケーションを
よくすることが
主たる目的だと思うのですが、

評価の期中面談として
組み入れると、

評価者の経験値を上げる
効果も期待できます。

ただ、それでも、
人によって効果にばらつきが
でてしまうという課題もあります。

そんなときは、
面談シート(振り返りシート)
というツールを使うのがよいです。

評価者(上司)からの目線で見れば

部下の行動をみて良かったことを
まとめた『観察シート』

被評価者(部下)目線で見ると

取り組んだこと
チャレンジしたことなど
自分の振り返り用として
まとめた『振り返りシート』

このシートを基にして
面談を行うというものです。

このようなシートを
事前に書くことは
テクニックのひとつですが、

スキルを身に付けるまでの
時間の短縮になります。

どんなことを書くのか
小項目まで記載しておけば
その通りに毎回行えばよいので

習慣化のハードルは下がり
事実のみを書くことで

エラーの少ない、
客観視した評価に近づけることも
できます。

テクニックをいかにスキルに
つなげられるかがポイントです。

スキルとテクニック

意味の違いを意識しながら
両方活用していきたいものです。

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