第734号
1回目のワクチン接種を受けてきました。
それまでにも、接種した方の感想や
副反応について、Facebook等に挙がって
いるのを読んでいましたが、
やはり自分がやってみて
初めて実感することがあります。
やっぱり、人は経験したことしか
わかりません。
もちろん、実際に経験するに
こしたことはないのですが、
自分が経験したことでは
ないことも
実は、経験として、
人は取り入れています。
たとえば、コロナウイルス
ワクチン接種について
人事、総務の方は社員からの質問に
これまでのインフルエンザでの
取り扱いを参考にして、判断
していることも多いかと思います。
これも、経験を活かしていると
言っていいと思います。
コロナ禍で、新卒社員に
なかなか経験を積ませて
あげられないという声が
ありました。
でも、大事なことは数より
経験の質です。
デイビット・コルブは
1.「具体的経験」
↓
2.「内省(振り返り)」
↓
3.「教訓」を引き出す
↓
4.その教訓を「新しい状況に適用する」
この「経験学習サイクル」を経ることで
人は経験から学び、成長していくと言います。
特に大事なことは、
「振り返り」と「教訓の引き出し」です。
振り返りは、次への準備です。
どれだけ深く、いろんな角度から
考えられているかが、教訓の引き出しに
つながります。
教訓の引き出し、つまり、
他の場面でも使えるように
”概念化”することができます。
経験が重要なのではなく、
それをいかに、成長や学びに
転換できるかどうかが大切
なんだということです。
同じ経験をしても、人によって、
学びに差がでてしまうのは
どれだけ振り返りと
次に活かす作業をしているか
この違いだと思います。
ただ、振り返りは、
ひとりでやるのは
難しいかもしれません。
新卒に限らず、部下に経験を
積ませられないと思っておられる
上司の方は、
是非、面談等で、振り返りの
サポートができるといいですね。
かける言葉はいろいろですが、
「うまくいったことは何ですか」
「うまくいかなかったことは何ですか」
「その経験から何を学びましたか」
「何か過去の経験と関連することはありますか」
このような質問から、
本人自身が「気づく」ことが
できるよう支援することで
経験の質を高めていただければ
と思います。
東京オリンピックも終盤です。
たとえば、100メートルで
決勝に残れなかった3人は
4×100メートルリレーで
どんな走りをするのか
サッカーは、予選で戦った
メキシコと銅メダルをかけて
どういう試合をするのか
振り返りと教訓を生かした
素晴らしい試合を期待しています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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