人に合わせるのでなく

第732号

開催にこぎつけるまで、
ホントに大変だったんだろうなぁ、

が、なんとなく伝わってきた感のある
オリンピックの開会式。

出演者のひとり
タップダンスの熊谷和徳さんが

出番前、周りにかけていた言葉
「僕に合わせるのでなく音にあわせて」

人に合わせてタップ踏んでると、
音にズレてしまうということらしい。

振りでもなんでもなく、
出番前にここをいうのかという
驚きもあり、

究極、最後はここ(音にあわせる)
なんだと納得。

でも、ダンスはズレが外から見えるけど
ズレがなかなか見えないのが
コミュニケーション。

相手に合わせるコミュニケーション
を、知らず知らず、やってしまって
いる人も多いのではないでしょうか。

たとえば、すり合わせる
とか。

会議では、空気を読む、
というのもありますね。

せっかく意見がまとまり
かけているのに、蒸し返す
ようなことを

言ってはいけない。
という自制心。

反対意見がないと
コミュニケーションが
深まらないだろう、と
無理して反対意見を
言っている

というのを、会社の方から
聞いたことがあります。

う~ん、確かに

意見がいろいろあるのが
コミュニケーションですが

それは「自由に」というのが
セットです。

誰かが無理しているのであれば、

それは、コミュニケーション
がよい、とは言いませんよね。

意見を出し合う数と
コミュニケーションがよい
というのは、イコールでは
ありません。

中身が問題です。

でも、つい、何か、
この場の正解を出して、

まとめなきゃ
と、思いがちです。

会議に正解はないはずなのに
どうしてそうなるのでしょうか。

周りともめずに
上手く会議したい、

という意識が働いて、

その結果、

相手に寄せていこうと、
ついしてしまいます。

会議は成果をだすために、
何をするかを決める場です。

現実には、

今日の会議の目的は?

目指すゴールは何?

ここがボヤっとしたまま
スタートしてしまいがちです。

議題を提示するだけでは
不十分です。

ここがわかっていないと

とにかく意見がひとつに
まとまることで安心して

会議は終わってしまう
ということになります。

いざ実践しようとすると
不備、不具合がみつかって
会議をもう1回開催する。

この段階で、間違いに気づくのでは
遅い、ということですね。

目的とゴールを最初に
明確にして始めれば、

人に合わせるのでなく
目的やゴールを意識して、

それに沿った
“意見を出し合うこと”が
できるようになります。

お読みいただき、ありがとうございました。

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