第720号
先日、キャッシュフローコーチの勉強会でした。
キャッシュフローコーチとは————————
「経営数字を意思決定のツールとして使う手助けする」
専門家です。
そのために、経営者が目指すビジョンを言語化したり、
その実現のためのはじめの一歩を具体化する手助けも
します。
https://www.jcfca.com/
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勉強会では、仲間が講師役を
持ち回りで引き受けて、現在は
zoomで開催しています。
今回、担当してくれた仙台の伊東徹也さん
https://appare-japan.com/comp.php
お話のなかで、
お客様の相談を受けるとき
「本当に言いたいことはなんだろう」
って思いながら聞いています。
という話をしてくださいました。
「聴いていると、だんだん、
本当の課題が見えてくるんですよ」
とも言っていました。
”言わんとすることをくみ取る”
「積極的傾聴」が、できている
んだと感じました。
「聞く」と「聴く」の違いは、
広く知られていますが、
聞く:言っていることを(音として)聞いている
聴く:相手の話の内容に関心を持ち、理解しながら聞く
聴くのは、相手のためという視点がポイントです。
伊東さんは、相手の視点にたって
自分で評価しないで聴いています。
傾聴の基本は、話をそのまま
受け止めて聴くことが前提です。
そのまま受け止めるとは
正しく理解しようとするあまり、
自分の思考で評価したり
判断しないことです。
どうしても、一言、
意見を言いたくなって
しまうようなら、
それは傾聴ではありません。
今は、研修等で
「傾聴」について学ぶ機会が
増えましたが、
傾聴というと、
頷く
メモをとる
相手の目を見て話しをきく
という態度を最初に思い
浮かべるかもしれません。
これらは、
あなたの話を聴いていますよ、
という、こちらからの
「発信(サイン)」です。
態度で相手にこちらの姿勢を
示すことは有効なので
研修でも印象深く残るのですが
私が研修を行うとき
一番実感してほしいと思って
いるのは
1対1で面談するロープレを
してもらうとき、
相手が話を聴く姿勢でなく
目を見ない
腕組みしてつまらなそう
返事が生返事
という態度の場合と
大きく頷いている
メモをとる
目を見てタイミングよく
相槌をいれる
この2つの態度で
話をきかれたとき
話し手はどう感じたか
というのを、振り返ってもらいます。
もちろん、
後者の聴き方をされたほうが
話し手は、安心感・満足感が
あるという感想になります。
このときの実感を忘れずに
部下の話をきいてもらうと
ちゃんと聴くっていうのが
どういうものか
わかってもらえるんだけど、
と、思っています。
これって
自分で話し手として
体験してみないと
わからないし、
一度で身につくこと
でもありません。
私は経営者の方と話すとき
「話を聴いてもらってよかった」
「頭がすっきりした」
「話せて落ち着けた」
こういうことを感じて
もらえるように
意識して聴いています。
なぜ、部下の話を聴く
ことが大事なのか
自分自身で実感して
もらいます。
言葉として認知されているのに、
なかなか実践するのが難しい
傾聴ですが
話す側の実感を頼りに
どうあれば傾聴なのか
話すことの大事さを
少しでも、感じとって
いただけたら、うれしいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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