第719号
テレビを見ていると、親の世代が
好きそうな曲を
若い十代の女性タレントが
「これ、めっちゃ共感できるんです」
と紹介していました。
もう、普通に”共感”って言葉を
それも、十代の女性が使い
こなしているんですね。
そもそも共感って
どういうものでしょうか。
共感するとは
自分が経験したことがなくても
目の前の人が話す状況に自分も
おかれたら、
と考えて、自分もそう思えると
感じることです。
ちょっと言葉にするのは
難しいですね。
アドラー心理学で有名な
アルフレッド・アドラーは
共感とは、相手の目で見、相手の耳で聞き
相手の心で感じること
と言っています。
「わかるわぁ~、似たような経験あるのよ」
と言うことがありますが
これは共感とは違って、
同じ経験をしたからわかる。という、
自分基準の見方です(『同情』と呼びます)。
どちらが良い、悪いと
比べるものではありません。
最近、部分的でいいから、
受け入れてほしい(受容)、
}共感してほしいなぁって
思うことがありました。
今、補助金を使って、営業用の
ツールを、久しぶりに作ろうと
しているのですが、
作成をお願いしている
コンサルタントさんに
気持ちを伝えるのが難しい。
「言ってる意味がわからない」
と、言われる始末です。
確かに、コンサルタントさんの
言ってることはもっともで、
論理的に確信ついて説明
できないと、始まりません。
それでも、つい、
私の想い(感情)も
くみ取ってほしいなぁと
思ってしまうことがあります。
この行き違いはなぜ起こるのか。
効き脳で考えてみます。
効き脳には次のような
4つの思考のパターンが
あります。
A:論理的、理性的
B:堅実的、計画的
C:感覚的、友好的
D:冒険的、想像的
私はABCの三重優勢です。
無意識にABCの思考の
どれかが働きます。
お願いしている
コンサルタントさんは
おそらくADが高いので
これまでは、共通のAの
思考を使って話をしてきました。
本格的に話を詰めていく
段階になると、
こういうページを作って
見てもらいたい
という私の想いが先走り
でも言語化できない
Cの「感覚的」な
思考が優勢になって
コンサルタントさんの
Aと私のCの思考が
ぶつかって、相容れなく
なりました。
論理のAと感覚のCは
コミュニケーション
ギャップがもっとも大きいのです。
論理的に、
何のために作るのか
誰に見てもらいたいのか
見た人にどんなメリットがあるのか
と畳みかけられると
これが大事だと
わかっていても
その前に、いったん
受容、もしくは、
部分的でいいから
承認してほしい
と、思ってしまう
私のなかのAの部分の
理性より
友好的なCが優先されて
しまう、
思考の傾向が頭をもたげます。
どうしてそんなに
受容や共感してほしいと
思うのでしょうか。
コンサルタントさんの
指摘は、私のためを
思ってくれての意見だと
信頼して、
良いページを作りたい
からです。
共感されている
=理解されている
と思えるところに
信頼感が生まれます。
「この人の言うことは信頼できる」
その気持ちがなければ
せっかくのアドバイスや
サポートを否定したり
反発してしまいかねません。
良くなるチャンスを
逃してしまいます。
人は結局、自分で決めたこと
でしか行動できません。
私もコンサルティングを
生業としています。
立場を変えて考えてみれば
相手に同化して
歩み寄りすぎたり
結論ありきで相手を
コントロールしていたり
相手目線で考えていない
こと、思い当たります。
多様性の時代だからこそ、
この共感がより大切な
意味を持ちます。
人それぞれ違って
当然だと言うなら、
伝え方がひとつで
いいわけがありません。
違うことはわかっていても
私の伝え方を
変えていませんでした。
どうすれば、わかって
もらえるかなぁ、と
相手の目線にたって
”相手に合わせる”
のでなく、
心が動くような伝え方
をして、共感してもらう
ことでした。
より良いツールを作る、
という目標のために。
お読みいただき、ありがとうございました。
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