第700号
私が「士業」ではなく
「コンサルタント」
という役割を意識し、
学びを始めるきっかけに
なった「チームNo.1」
代表の遠藤晃さん。
“教育を通じて
人の成長に関わる(結果は出す)“
を、ビジョンに掲げる
遠藤さんが、この本と目が
合って衝動買いしたという
著者は、日本代表の久保健英選手が
所属するビジャレアルの
育成組織で、スペイン代表を
育てていたコーチのひとり。
新書(ぶ厚くないし)だし、
サッカーを舞台にした
コーチ目線で書かれて
いるのが、おもしろそう!
1日で一気に読みました。
すでに完成した
成功本としてでなく
今もまだ一段上の
コーチングメソッドを
構築する指導改革の
取り組みなかば
(進行中)だというのが、
なんだか
チームビルディングです。
組織作りに終わりは
ありませんね。
2014年に改革スタート
したときに10年は要する
だろうとコーチ陣で話したと
言います。
引用———————————
まぁ、どうせ10年後は
このクラブに僕たちは
いないかもしれないけどね」
———————————
コーチの一人は
笑って話しています。
引用———————————
人は替わっても
育成に関する
コンセプトは
継承される。
———————————
これら引用した文章は
まだ、ほんの「序章」に
書かれていることに
過ぎません。
この導入部分で
掴まれてしまいました。
さて、
「教えないスキル」って
どういうことなのでしょうか。
もちろん、放任とは違います。
コーチたちが目指したのは
“教える”ではなく、
“学ぶ”
“教える”の主語は
指導者や上司
“学ぶ”の主語は
選手や部下です。
引用———————————————-
選手の学びの機会を創出するファシリテーター
(潤滑油)が指導者であるのなら、
その学びの機会を享受する選手は活動の主体。
つまりは選手が主語であるべきだ。
—————————————————-
という指導哲学です。
スポーツの世界だけの話
では、ありません。
お客様の会社でも
「部下が言うとおりに動かない」
という声をよく聞きます。
これもまた、主語は上司です。
たとえば
「あの部下はやる気がないと思う」
こうジャッジしている主語は
上司(自分自身)です。
じゃあ、部下はどう思っているのか?
尋ねもしないで、決めつけて
いないでしょうか。
同じ言葉を投げかけても、
人それぞれ受け取り方は
違います。
部下と面談をする。
その前に、
主語を部下に、
『置き換える』作業を
しなければなりません。
学ぶのは部下
だけでなく
上司もまた
“学びなおす”
ことから
始めなければならないんだ、
ということです。
ビシャレアルで
改革に取り組み始めたとき
最初にコーチたちが
専門家に言われたことは
「まず、アンラーンから始めよう」
アンラーンunlearn
この意味を、著者が
感覚的にしっくりくる
として、
『学び壊し』と
表現しています。
当たり前や常識に、
(?)を付ける
『学び壊し』が
確かに必要です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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