テレワークの生産性

第687号

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同一労働同一賃金で
コラムを書かせていただきました。

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毎日、新聞にテレワークの文字は
見ない日はない、と言っては、
言い過ぎかもしれませんが、

すっかり認知された
ワードになりました。

では、実際使いこなせているか、
というと

例えば1月20日の
日本経済新聞朝刊には、
民間調査結果として

テレワークの生産性
「出社時の8割強」
という記事を掲載していました。

出典:パーソナル総合研究所調査結果
https://rc.persol-group.co.jp/news/202101190001.html

出社して仕事するときの
生産性を100とすると
テレワーク時は何%になりますか?

と、正社員に聞いた結果です。

これまでも
テレワークについては、
中高年は生産性が下がった
という意見もあれば

若者はそれほど
下がっていない

という意見もあります。

どこまで、
数字の根拠があるか不明ですし、

8割に下がった
といっても

各社100の基準も
バラバラです。

ただ言えることは
出社して働く時より、

生産性が下がった
と思っている人が多い、

ということですね。

試行錯誤での
1年程度の実施では、

まだ働き方として
定着したというまでには、
いたらない(難しい)
ということかもしれません。

実際この調査でも
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コロナ対策がきっかけで
初めてテレワークを
行ったという回答者の
生産性は82.2%ですが、

以前からテレワークを
行っていた回答者の
生産性は89.4%と差がある。
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日本経済新聞朝刊 2022.1.20より

時間が経てば、
一定レベルまで上がる
ということですね。

慣れれば上がるのでしょうか。

前回のブログで、
できるようになる(=習慣化)には
6つの段階があるとお話しました。

つまり基本的には時間がかかります。

慣れて生産性が
上がってくるまで待ちますか?

それとも、

待たずに上げますか?

「上げる」と言う方が
取りがちな行動に
ルール作りがあります。

少しでも早く
習慣になるよう
仕組みを作って
自然とできるようになろう。

これは、理にかなっています。

首都圏では20日から
終電を繰り上げました。

夜間の外出自粛を促すことが
目的です。

早く帰る癖がつけば、

ということですね。

これもルールです。

残念ながら
ルールにも、
限界はあります。

言ってみれば

電車がなければ
タクシーがあります。

という具合です。

では次は、タクシーも
制限しますか?

まず考えなければ
ならないのは

そもそもコロナ以前の
会社の生産性は高かった
でしょうか?

例えば、テレワークでは
コミュニケーションが難しい
といわれ

生産性が上がらない
ひとつの要因とされています。

テレワーク以前から
コミュニケーションが
よくなかった会社は
きっと多いでしょう。

テレワークになって
生産性を上げようとして

コミュニケーションが
よくなるように

会議のルールを決めたり
通信環境を整えても

それだけでは
生産性は上がりません。

だって、以前から
生産性が低いんですから。


使うのは人だ
ということです。

使う人間が
意識して
コミュニケーションを
取るようにして

コミュニケーションの
そもそもの質を上げる
ことが必要です。

誰でも知ってる。
と言われそうですね。

これって
単に、接触頻度
(回数)を増やす
だけでは、だめなんです。

人は、どうしても
ルールを作ることで
変われると思って
しまいがちです。

働き方を変える
というのは

モノだけ変える
のでなく

ヒトも一緒に
変わることで

効果が加速します。

むしろ、

人が変わる
ことが、先です。

変わることが
できた「人」が

新しいツール(ルール)を
使うから

生産性が上がるのです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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