メンタルモデルを考える

第615号鈴木早苗ブログ

新型コロナウイルスが
本当にありとあらゆるところに
影響が出ていることを
実感する毎日です。

これまでは、コロナ後(afterコロナ)
のために、即行動できるようにと
考えていましたが、

山中伸弥教授の
「コロナは長いマラソン」や
落合陽一さんが使っていた
「withコロナ」という発言を
聞くにつけ

長期戦を覚悟するとともに
発想の転換が必要なんだと
感じています。

発想の転換とは
どういうことでしょうか。

ここで思い出すのが
メンタルモデルです。

メンタルモデルは
こちらの氷山モデル図を
ご参照ください。

発想を変えるとは
まさにメンタルモデルが
書き変わることです。

メンタルモデルの説明には、
氷山モデルがよく使われます。

氷山の一角という表現が
ありますね。

〔氷山の海面上に現れている部分は
全体のごく一部分にすぎないことから〕
たまたま表面に現れた、大きな物事の
ほんの一部分。

(出典:大辞林第三版)

海面上に現れている氷山部分を
「できごと」
(実際に起こった、目に見える問題)

海面に隠れている部分を
「パターン」
(どのような傾向がみられるか?)

「構造」
(何がパターンに影響を及ぼしたか?)

「メンタルモデル」
無意識に抱いている固定概念や
イメージ、思考の傾向はどんなものか。
(世界観とか価値観とも言われるもの)

と、考えます。

これまでであれば
感染には密閉、密集、密接
(=3密)を
避けなければならない

と言われたら、

時差出勤にする
という程度の
対応にとどまって
いました。

でも1時間程度
ずらして出勤したくらいでは、
今回の感染の広がりは
抑えきれませんでした。

そもそも、皆が同じように
時差出勤するので
その時間帯が
今度は混みあって
意味がありません。

それでも、今までは
3密を避ける→時間帯をずらす

という「取り組んでいる」
という事実だけで
よかったのです。

今回
すでに準備をしていた
大手企業が
テレワークに舵を切り

あるいは思い切って
工場の稼働を停止して
休業するという

これまでにない
パターンをとる

いわゆる、
構造の変化をおこす
企業が現れました。

それは
仕事は会社でするもの

会社でないと社員を
管理できない

という、
固定概念に
風穴を開けました。

畑違いの企業が
マスクの生産を始めたり
飲食店の代金の先払い予約
というシステムが出てきたり

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000045433.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000056009.html

昨日までの当たり前が
変わりつつあります。

まだまだ混乱のなかで
(変わりたくても)
変われずにいる会社や
業界もあります。

そもそも
メンタルモデルを変えることは
簡単ではありません。

チームビルディングでは
氷山モデルで見たときの
メンタルモデルの
上に位置する「構造」を
変えることで

メンタルモデルが
変わるように
働きかけていきます。

それが、今、そこここで
構造が、

そして

メンタルモデル
までもが

変わり始めています。

この今の状況は
仕事のやり方を変える
チャンスです。

これまでなら
社長の号令のもと
目に見える
出来事レベルの
ことに反応して
解決してきた会社も

今回は、
新型コロナウイルスの
影響が広範囲で

かつ全容が
見えないことから

少し勝手が違います。

過去の成功体験が
全部通用しない
とは、言いません。

少なくとも
やり方は
変えなければ
なりそうです。

成功体験を変える
(捨てる)ことは

まさに構造を変え

メンタルモデルを

書き換えることです。

このチャレンジとも
言えることに
なかなか踏ん切り
つかないものですが、

これからの
10年先
20年先を考えて

そして
100年企業を
目指すなら

今ここで
試行錯誤しながら
チャレンジするという
選択をしてみる
価値はあります。

私自身、
個人事業ではありますが

リーマン、震災を
お客様といっしょに
乗り越えてきたと、
自負していますが

還暦を前にして
また新たな挑戦の
機会を得たと、
自分自身を
奮い立たせています。

私の行動指針は

”経営者の想いを仕組みにして
組織作りの決断や実践の後押しをする”

経営者が不安という
ブレーキを外して
踏み出して
もらうために

どう自分自身が
関われるか

私自身もまた、
問われています。

お読みいただき、ありがとうございました。

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